初めてアーティストにAI生成画像を依頼しました。6月19日号ファッションロー特集の表紙用です。生成AIの盛り上がりは気になっていたのですが、さらにリーガル観点で興味を持つきっかけになったのがこちらの記事。
翻訳をしていく過程で、生成AIを使った作品を公開しているアーティストのインスタアカウントをいくつか見にいったのですが、メジャーブランド同士の夢のコラボアイテムや、どう考えても発売しないであろう幻のアイテムなどの画像がずらり(記事中にも1点掲載しています)。「いいね」がめちゃくちゃ付いていて、コメント欄には「ステキ!」「欲しい!!!」といったリアクションが多数。すごく面白いのですが、「見てはいけないものを見てしまった」感は否めませんでした。これは法的にセーフなのか?アウトなのか?
ちょうど3月に経済産業省が「ファッションローガイドブック2023」を公開したのを契機に、3年半ぶりに「ファッションロー特集をやろう!」となっておりました。AI生成の際に「どこまで好きにやってよいのか?」は、確実に知りたい。そして、まさにAIアートで表紙にトライする絶好の機会!
というわけで、NFTプロジェクト「新星ギャルバース」でも知られる草野絵美さんに表紙用画像を依頼しました。「ミッドジャーニー」などの生成AIにプロンプト(テキスト)を入れれば、無数に画像を生成できるわけですが、作る過程を知ると、職人的なテクニックと感性・美意識が必要なのだと実感しました。
どんな表紙になったのか?そしてAI生成物の権利に対する弁護士の見解は?6月19日号をどうぞお楽しみに。
先月のレターでお知らせしたファッションローに関するアンケートも、おかげさまで想定以上の回答数を得ました。ご協力くださった方、ありがとうございました。6月19日号には、アンケートで募った「質問」に対する回答も掲載しています。
草野さんのインタビューは先行公開します。ファッションローとともにAIアートについても理解が深まればうれしいです。
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