内藤アガーテ『ガーデニング II』2021 写真 PHOTO: BRIGITTE BESSON TECHNICAL SUPPORT: BERTRAND WEISSBRODT COURTESY OF THE ARTIST
内藤アガーテ『ガーデニング II』2021 写真 PHOTO: BRIGITTE BESSON TECHNICAL SUPPORT: BERTRAND WEISSBRODT COURTESY OF THE ARTIST
内藤アガーテ『ラ・グランド・ヴァーグ』2020 写真 PHOTO: BRIGITTE BESSON TECHNICAL SUPPORT: BERTRAND WEISSBRODT COURTESY OF THE ARTIST
シルヴィ・オーヴレ『無題』2020 陶土、釉薬 13x11x7cm PHOTO CREDIT : YANN BOHAC COURTESY OF THE ARTIST AND GALERIE LAURENT GODIN
シルヴィ・オーヴレ『無題』2023 陶器、ミクストメディア 77x11x8cm PHOTO CREDIT: YANN BOHAC, COURTESY OF THE ARTIST AND GALERIE LAURENT GODIN
ジャン・ジレル『風景盤 秋』2017 磁土、釉薬 Φ42cm IMAGE COURTESY OF THE ARTIST
ジャン・ジレル『風景盤 冬』2017 磁土、釉薬 Φ42cm IMAGE COURTESY OF THE ARTIST
ジャン・ジレル『風景盤 道』2017 磁土、釉薬 Φ42cm IMAGE COURTESY OF THE ARTIST
ユースケ・オフハウズ『たしか私の記憶では、中銀カプセルタワー』2020 磁土、釉薬 12.5x11.5x8.5cm IMAGE COURTESY OF THE ARTIST
ユースケ・オフハウズ「たしか私の記憶では」展示風景 2020 陶土、磁土、釉薬、化粧土、アクリルガラス、ナイロン糸 DIMENSIONS VARIABLE PHOTO : AMELIE BLANC
小川待子『闇と星 茶碗』2022 陶土、黒釉 12.4×9.2cm Photo : 渞忠之 COURTESY OF NAKACHO KONISHI
小川待子『掘りだされたときN-2018』2018 磁土・長硅石粒・フリット釉 60.1×42.0×24.2cm PHOTO: OYA TAKAO
COURTESY OF NAKACHO KONISHI
小川待子『Na2O・ZnO・Al2O3・SiO2・B2O3』2004 陶土・磁土・フリット釉 50x50cm EACH PHOTO: MANAMI TAKAHASHI COURTESY OF NAKACHO KONISHI
フランソワーズ・ペトロヴィッチ『腹話術』2015 陶土、釉薬 103×85×60cm PHOTO : A. MOLE COURTESY OF SEMIOSE, PARIS
フランソワーズ・ペトロヴィッチ『カリメロ』2014 陶土、釉薬、クッション 5.5×10×23.5cm PHOTO : A. MOLE COURTESY OF SEMIOSE, PARIS
安永正臣『熔ける器』2022 釉薬、磁器土、下絵具、カオリン、銀箔 39x20.5x19.5cm © COURTESY OF THE ARTIST, NONAKA-HILL AND LISSON GALLERY
安永正臣『再生する器』2022 釉薬、色釉薬、下絵具、カオリン 30x21x17.5cm © COURTESY OF THE ARTIST, NONAKA-HILL AND LISSON GALLERY
エルメス(HERMES)財団は、陶芸作品を集めたグループ展「エマイユと身体(からだ)」を、6月17日から9月17日まで銀座メゾンエルメス フォーラムで開催する。
同展では、陶芸に使用する、火と空気でガラス質へと変わる素材エマイユ(釉薬・うわぐすり)に着目し、粘土と身体の関係性を探る内容だ。会場には、シルヴィ・オーヴレ(Sylvie Auvray)、ジャン・ジレル(Jean Girel)、内藤アガーテ(Agathe Naito)、ユースケ・オフハウズ(Yusuke Y. Offhause)、小川待子、フランソワーズ・ペトロヴィッチ(Françoise Petrovitch)、安永正臣の7人のアーティストが、エマイユがもたらす色彩や効果を用いて、身体との関わりを表現した作品を展示する。
16日に行われた内覧会には、シルヴィ・オーヴレとユースケ・オフハウズ、小川待子、フランソワーズ・ペトロヴィッチ、安永正臣の5人が登場し、アーティストトークを開催した。セラミックを用いた建築模型を手掛けるユースケ・オフハウズは、2012年から制作し続けている作品シリーズ『たしか私の記憶では』について説明。「簡潔にいうと“ヒューマン3Dスキャナー&プリンター”。観光地の有名な建築物を実際に目で見てスキャンをし、写真を撮らずに帰って、記憶をもとにアトリエでなるべく忠実に再現するプロジェクトだ。記憶の曖昧さをテーマにしているが、曖昧ながらも最低限のエッセンスは残るようで、作品を見た人が『これはあの建造物かも?』と当ててくれるのが面白い」とコメントした。
セラミック作品と絵画を展示するフランソワーズ・ペトロヴィッチは、「私を陶芸に導いてくれたのはエマイユだ。エマイユの働きに興味を持ち、魅了されたのがきっかけ。私は画家でもあるが、絵を描くときにインクが私の意から離れて広がっていくさまと、火によって変容するエマイユはどこか似たものを感じる」と、その魅力を語った。
なお同展は、エルメス財団による、自然素材をめぐる職人技術や手わざの再考、継承、拡張を試みる「スキル・アカデミー」の一環として、2023年夏に出版する書籍「Savoir & Faire 土」の刊行を記念したもの。同書には、16年に出版したフランス語版「Savoir & faire La terre」の一部エッセイ&インタビューの翻訳と、日本の作家による8つのオリジナルテキストやインタビュー、ポートフォリオを掲載予定だ。
■展覧会「エマイユと身体」
日程:6月17日~9月17日
時間:11:00~19:00(入場は18:30まで)
場所:銀座メゾンエルメス フォーラム
住所:東京都中央区銀座5-4-1 8・9階
休館日:不定休
※エルメス銀座店の営業に準ずる
入場料:無料