ファッション

日本初の大規模ドラァグショー「オピュランス」が誕生 東急歌舞伎町タワーなどを舞台に「カルチャーのエクスチェンジの場を目指したい」

ゲイバーのイベントや企画、アパレル販売を手掛けるイーグル トーキョー グループとソニーミュージックは、世界的なドラァグクイーンをゲストに迎える日本初の大規模ドラァグショー「オピュランス(OPULENCE)」をシリーズ化していく意向を示している。

「オピュランス」はこれまでに2回開催している。第1回は2023年1月7日にZepp ダイバーシティで開催した。ゲストにはアメリカのテレビ番組「ル・ポールのドラァグレース(RuPaul's Drag Race)」に出演したヴァネッサ・バンジー・マテオ(Vanessa Vanjie Mateo)やアンジェレ・アナン(Angele Anang)らを迎えた。

第2回は東急歌舞伎町タワー内のZepp 新宿を会場に選び、同番組で注目されたラジャ(Raja)やデナリ(Denali)、パンジャイナ・ヒールズ(Pangina Heals)ほか、東京で活躍するクイーンやダンサー、DJらをラインアップした。現状、会場は固定しない方向だが、第3回(23年12月開催予定)はZepp 新宿で開催する。

イベントのキュレーションなどを担当する臼杵杏希子ティール代表は、「インターナショナルな世界観をZeppの大きな舞台で表現し、今までにありそうでなかった、日本の新しいエンターテインメントの分野を開拓したい」と語る。

ドラァグショーは、その歴史の中で長らくアンダーグラウンドな存在だった。風向きが変わったきっかけは、2009年にアメリカで放送された「ル・ポールのドラァグレース」だという。「ドラァグクイーンが必ずしもLGBTQ当事者とは限らないが、男性が女装をしてパフォーマンスをする文化のため、当てはまる人も多い。特にアメリカでは、これまで何十年もLGBTQ当事者に厳しい目が向けられていた。

それが、『ル・ポールのドラァグレース』が放送され、 ネットフリックス(NETFLIX)などで世界的に配信されたことで、ドラァグショーがエンタメとしての地位を確立した。さらにそこにMe Too運動や同性婚が認められ始めた動きが積み重なって、世界が変わっている。日本もポジティブな影響を受けていけたらいいと思う」。さらに、「ここが海外のエンターテイナーに出会うきっかけになり、外国人観光客の遊び場にもなったら楽しい。カルチャーのエクスチェンジの場を目指したい」と語った。

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