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プールサイドにピッタリ!でも、落ちたら大変!なリラックス・ラグジュアリー
ミラノで一番長いランウエイを構える「フェンディ(FENDI)」のショー会場には、長~いプールと飛び込み台。まるでモンスターのような顔を描いたシリーズ“バッグ・バグズ”を筆頭に、コレクションのインスピレーション源も早起きがツラくて不機嫌な男の子や、公園で仕事をサボるサラリーマンなどユーモアたっぷりの「フェンディ」は2017年春夏、プールサイドにピッタリのリラックスしたラウンジウエアを発表した。
カラーパレットは、強烈な太陽光にさらされて、ちょっぴり色あせたようなブラウン系が主軸。イエロー×ブルーなど、夏らしい色調で作る手描き風のボーダーアイテムも多い。胸ポケットに花のアップリケを加えたパイル地のガウンコートにボーダーのサマーニット、プールサイドサンダルのルック以降、コレクションは一気にリラックスシルエットの、ユルいスタイルに変化する。パンツは、どんな丈でも股上も股下もたっぷりのリラックス。トップスはボックスシルエットを基調だ。ニットはボーダーの半そでやポロタイプ、シャツはほとんどがオープンカラーでいずれも清涼感たっぷり。そこに、明るい色調のボーダーや、それらを複数、自由奔放に切り貼りしたようなブロッキング、そして、キャラクター化した雲や花、太陽のアップリケをのせて、「フェンディ」らしいキュートな世界観を醸成する。
プールサイドにぴったりのリゾートウエアだが、水にはご用心!!特にアウターは、ほとんどのアイテムが薄くなめしたレザーやムートンで、水なんかに濡らしたら大変だ。そんなサプライズもまた、今の「フェンディ」を体現している。