「WWDJAPAN」6月26日号は「2023-24年秋冬売れるトレンド6選」。ファッションビルや百貨店、ショッピングセンターなど、ウィメンズのリアルクローズマーケットの計43ブランドの打ち出しを掲載。編集部が「売れる」と太鼓判を推す今秋冬のキーワードを紹介します。
コロナ明けの開放感に背中を押され、ファッション消費が全般的に活況です。ジャケットスタイルやシアー素材のブラウスなど、華やかなアイテムが売れています。23-24年秋冬もこうした傾向は続くと見て、アパレルメーカーやセレクトショップ各社の提案に力が入っています。展示会で特に新鮮だったのは、ラメやグリッターの輝きを主役にしたスタイル。食事会やパーティーなど、年末に向けて夜のお出かけシーンが増えることを背景に、着ることで自分や周りの気分を盛り上げて明るくするようなアイテムが一気に広がっています。
表紙のモデルはバロックジャパンリミテッド「マウジー」の元人気販売員の花山瑞貴さん。テーラードジャケットに華やかなチュールのドレス、大ぶりのきらめくイヤリングとパンプスでコーディネート。今秋冬らしいドラマチックなスタイリングで、にぎわう新宿の夜の街で撮影しました。
伊勢丹新宿本店や阪急うめだ本店など、有力6店のバイヤーが考える「売れるトレンド」のキーワードもランキング形式で掲載しています。今号はアパレルの企画担当者や旬の提案を知りたい販売員にとって必見の内容です。
定期連載「ミステリーショッパーが行く!」では今回、「ビームス」六本木ヒルズ店に覆面調査員が訪問。5月に高級路線にリニューアルした同店の評価は果たして?
付録の「WWDBEAUTY」は半期ごとの恒例企画、ベストコスメ特集をお届けします。百貨店やバラエティー・ドラッグストア、ECサイトで本当に売れた商品を讃える本企画。「WWDJAPAN.com」上でも紹介していますが、今期の売れ筋を受賞結果の一覧表と共にタブロイドサイズでチェックできるのが本紙の魅力です。スキンケアやメイクアップにとどまらず、メンズコスメや美容機器・ツールまで、チャネル別の傾向を総ざらいしています。各バイヤーが言及する売れた理由の分析も注目です。
マスク自由化でリップ復調 「ディオール」「ケイト」が圧勝
今期の注目は、3月からマスクの着脱が個人の判断になり、コロナ禍は低調だったカラーリップが復調したこと。その中でも圧倒的な存在感を示したのが「ディオール(DIOR)」と「ケイト(KATE)」です。両ブランドが全チャネルの新商品、総合1位を独占し、まさに無双状態でした。スキンケア部門では「透明感」をキーワードに美白有効成分やビタミンC配合の商品が上位に、アイメイクでは22年に日本で発売開始したばかりの「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」の涙袋メイクアイテムが初の首位などとトピックが上がりました。本号から、ビューティ企業を縁の下から支える研究員の新連載がスタート。第1回は花王の研究開発部門の村瀬大樹グループリーダーに迫ります。
(COVER CREDIT)
WWDJAPAN
PHOTO:TOKI
STYLING:AIKA FUKUSHIMA(LOVABLE)
HAIR &MAKEUP:AYA MURAKAMI
MODEL:MIZUKI HANAYAMA(HORIPRO DIGITAL ENTERTAINMENT)
WWDJAPAN BEAUTY
PHOTO:SHINMEI(SEPT.)(COVER), KOUICHI IMAI(P3-9)
DESIGN:JIRO FUKUDA
TEXT:MISA KOTAKE, AKIRA WATANABE