ファッション

東京を皮切りに世界を巡回するポップアップ 「ディプティック」が提案するパリの空気

フランス発「ディプティック(DIPTYQUE)」は7月7~17日、ポップアップイベント“アン エール ドゥ パリ(パリの空気)”を東京・表参道で開催する。同イベントは、創業の地であるパリの町を香りで体感するというもの。東京を 皮切りに世界を巡回し、パリの空気にのせて「ディプティック」の世界観を運ぶ。

東京では、表参道から一本入ったところにパリの建築様式が詰まった建物が登場。そこには、アラベスク模様の手すりのある高窓やグレーの亜鉛屋根、オルセー美術館にあるような巨大な文字盤の時計など、モノクロのスケッチで表現したパリの街並みが現れる。そして、「ディプティック」が1961年にブティックをオープンしたカルチェラタンの中心地、サン・ジェルマン大通り34番地からメゾンの歴史的な場所への旅が始まる。

エントランスを通り抜けると“「ディプティック」の起源”である1960年代の世界が広がる。デスモンド・ノックス・リット、クリスチャンヌ・モンタドル・ゴトロ、イヴ・クエロンという美的感覚と自然への愛で結ばれた3人のアーティストが、文化的で国際色豊かなパリ5区にブティックをオープン。それが「ディプティック」の始まりだ。当時の5区はナイトクラブやキャバレー、古書店 、美術学校、 職人たちのアトリエがある生命力とインスピレーションに溢れた場所。 このブティックはコンセプトストアの先駆的な存在で、3人は自分たちの作品や世界中から持ち帰ったものを並べた。3人はブティックに“2枚折りの絵画”を意味する“ディプティック”という名前をつけた。

奥には、明るい光りが差し込む“調香師とアーティストのアトリエ”が広がっている。そこには、オリーブ畑が広がる地中海、熱帯の空気に包まれたアジア、水の旋律が聞こえるイタリアの庭園など、さまざまな風景が描かれたモノクロのイラストが飾られ、「ディプティック」の豊かな香りの世界へと来場者を誘う。ギリシャのイチジクの林を想起させる“フィロシコス”やベトナム・ハロン湾に漂うスパイシーでうっとりする“ド ソン”、“肌に咲く花”を意味する“フルール ドゥポー”など、香りの世界を巡る旅は調香師とアーティストによるデュエット作品だ。

色とりどりの花が咲き誇る“イマジネーションの庭園”は、パリの植物園の散策をほうふつとさせる空間になっている。花畑のあちらこちらには、メゾンを象徴する49種類のフレグランスキャンドルが登場し、フローラル、ウッディ、スパイシー、フルーティー、ハーバルなどさまざまな香りを楽しめる。シナモンが香る“カネル”から南仏の糸杉を想起させる“シプレ”、官能的な“ガーデニア”や“テュベルーズ”、ミントのアロマが漂う“マント ヴェルト”や菩提樹の花の甘い香りの“ティユル”、“ローズ”や“ヴァニラ”など、さまざまな自然が香るハーバリウムの中に迷い込んだようだ。

会場2階には、屋根の下に佇む“サヴォアフェール(職人技)のアトリエ”がある。そこでは、「ディプティック」の職人技を写真やビデオで見られるだけでなく、メゾンにとって欠かせない職人とのつながりを体感することができる。メゾンと職人のつながりは創業以来。3人の創業者たちは、世界中から類まれな職人技の作品を見つけてブティックのショーウインドーに飾ったという。このアトリエでは、ガラス職人、キャンドル職人、陶芸家の道具に触れながら、キャンドル作りの技術をはじめ、器に施される手仕事を体験できる。

「ディプティック」のファビエンヌ・モニー最高経営責任者は、このイベントについて、「東京で“アン エール ドゥ パリ”を開催することができてとてもうれしい。メゾンのインスピレーションとノウハウの源泉に触れながら、夢のようなユニークで豊かな世界を体験してほしい」とコメント。同ブランドのパフューム&ビューティ シニアヴァイス・プレジデントであるローランス・セミションは、「“アン エール ドゥ パリ”は、嗅覚と感覚を刺激するパリの旅。各スペースがメゾンのイマジネーションに開かれた窓で、現実の狭間にいるような時間を提供する。これは、『ディプティック』が提案するラグジュアリーで、イマジネーションを解放し、自分の感覚を探究するための招待状だ。日本は『ディプティック』にとってインスピレーションであり、大切な市場。今回のポップアップのように遊び心のある方法でストーリーを共有したい」と述べている。

■Diptyque Pop Up Event
Un Air de Paris (アン エール ドゥ パリ)
会期:7月7〜17日11:00〜20:00(最終入場19:30)
※7月7日は11:00〜16:00
会場:BA-TSU ART GALLERY 〒150-0001東京都渋谷区神宮前5-11-5
入場料無料(完全予約制:ディプティック公式LINEアカウントで受け付け)

ポップアップイベントでは、メゾンを象徴する商品などを販売する。ランタンやトレイ、キャンドルリッドなどをはじめ、オリジナルの傘やノートなどイベント限定品も登場。会場内の“ラ グラース ディプティック”では、「パティスリィ アサコ イワヤナギ」によるイベント限定のアイスクリームをテイクアウトすることができる。また、来場者には、ギフトが当たるスクラッチカードを提供する。また、ワークショップも開催。ペーパーキャンドルのワークショップ​“旅の途中”では、紙製の「ディプティック」のキャンドルをカスタマイズしてお土産として持ち帰ったり、会場内のコレクティブアート作品の一部にすることができる。

問い合わせ先
ディプティック ジャパン
unairdeparis@diptyquejapan.com