アッシュ・ペー・フランスは、6月30日をもって合同展示会事業ルームス(ROOMS)を休止すると発表した。10月に開催予定だった展示会と、10月から来年にかけて予定していたオンライン展示会は中止する。公式サイトは7月31日で閉鎖。なお、現在オンラインで開催中の展示会「ルームス オンライン」は9月30日の会期まで継続する。また、大阪のルクア イーレ5階Eサロンへの出展2件は、それぞれ7月31日まで、9月30日まで続ける。
合同展「ルームス」は2000年に、“クリエイティブの祭典”を掲げてスタート。佐藤美加がプロデューサーを務め、ファッションだけでなくライフスタイル、アート、パフォーマンス、飲食、ビューティなどさまざまな分野のクリエイターを巻き込んだイベントとして盛況を誇ったが、近年は展示会ビジネス自体の苦境やコロナ禍もあり、存在感は弱まっていた。佐藤をはじめとする当時のスタッフもほぼ事業を離れており、その一部は22年に、ECサイト制作などを手掛けるダイアモンドヘッド内で、新合同展「ニュー エナジー」を立ち上げている。
アッシュ・ペー・フランスは今年2月24日、東京地裁へ会社更生法の適用を申請し、同日保全管理命令を受けた。なお、同社は以降も、新宿ルミネエスト地下2階のセレクトショップ「デスティネーショントーキョー」などの小売事業を継続している。ルームス事業の公式サイトでは「ルームス事業の再開については、めどが立ち次第SNSや公式サイトで案内する」「小売事業について休止または廃止の予定はなく、平常通り店舗営業を行っていく」とコメントしている。