ファッション

大平修蔵がパリで魅せられた「ケンゾー」2024年春夏コレクション

Nigoがアーティスティックディレクターを務める「ケンゾー(KENZO)」は6月23日、2024年春夏コレクションをパリのパレ・ド ・トーキョーとエッフェル塔をセーヌ川上につなぐドゥビリ歩道で発表した。会場には「ルイ・ヴィトン」でのデビューショーを終えたファレル・ウィリアムス(PHARRELL WILLIAMS)や、アンバサダーに就任したばかりのSEVENTEENのバーノン(VERNON)をはじめ、多彩な顔ぶれのセレブリティーが集結。日本からは俳優やモデル、DJとして活躍する大平修蔵が参加し、“夢のような時間”を過ごした。

大平修蔵が体感した
「ケンゾー」のバイブレーション

大平修蔵は、SNS総フォロワー846万以上を持ち、俳優やモデル、DJとしても活躍している22歳。得意の英語力を生かして海外からのファンも獲得している新世代のグローバルメンズアイコンだ。「ケンゾー」のショーに出席した感想を尋ねると「まず会場がエッフェル塔の目の前ということで、そこでショーを見させていただいてること自体が夢のような時間でした。ルックも日本のカルチャーを感じれるものが多く、エッフェル塔とモデルが重なった時により輝いて見えました。ショー会場には今のヒップホップシーンには必要不可欠な方々も多く、Nigoさんの友好関係と影響力を感じることができました。本当に美しく感動的なショーでした」と語った。

ポップに和と洋を融合した
「ケンゾー」2024年春夏コレクション

「ケンゾー」2024年春夏コレクションは、Nigoアーティスティックディレクターが1980年代に日本で聴いていたシティ・ポップの軽快なリズムをコレクションに盛り込んだ。コーネリアス(Cornelius)が制作したBGMに乗せて登場したのは、レーザープリントのバラをあしらったインディゴデニムのさまざまなアイテム。ワークウエアをベースにしながら、素材使いやシルエットで軽やかさを加える。ウィメンズはロング&リーンの優雅なフォームで、アンクル丈のドレスや柱状のカーディガンドレスで自然体のエレガンスを提案。

メンズのテーラリングは、夏らしいリネン素材を使い、パステルトーンのカラーリングで高田賢三が好んだフレッシュさを表現した。ジャケットは着物を想起させる袖のデザインを取り入れたり、スポーティーな織り地ナッテを使った柔道着をだったりと、直線的なカッティングと流動的なシェイプを組み合わせて西洋と和の融合を図る。

さらに、Nigoの長年の友人であるグラフィックアーティストVerdyとも協業。同氏が手掛けたスワッシュ・フォントの“Kenzo Paris”のロゴを、ウエアやアクセサリーに大胆にあしらった。

アクセサリーは、ビッグサイズのベレー帽やミリタリーキャップ、1980年代のストリート写真からヒントを得たバケットハットやガードキャップなどをそろえた。スニーカーでは、レザーとスエードを用いた新作“ケンゾー P×T”を披露。“パリ×東京”を意味するネーミングの通り、ブランドの根幹である和と洋の融合をパーツ使いやカラーリングなどで表現している。
ほかにも高田賢三が手描きした花をイメージしたモチーフや、アーカイブのニットに着想したバラなど、多彩なフラワーモチーフが創業者とNigoの感性、パリと東京、1980年代と現代などあらゆる要素を結んだ。

問い合わせ先
ケンゾーパリ ジャパン
03-5410-7153