2023-24年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークが、7月3日に開幕する。6日までの4日間にわたり、32ブランドが公式スケジュールでショーを行う。「ディオール(DIOR)」や「シャネル(CHANEL)」「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」「フェンディ(FENDI)」「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」などの常連に加え、今季はニューヨークから「トム ブラウン(THOM BROWNE)が初参加。ブランドの設立20周年を記念して、ウィメンズとメンズからなる一度きりのクチュールを披露するという。独創的な演出を生かしたシアトリカルなショーを得意とするデザイナーが、どのようなコレクションを見せるのか注目だ。
また、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が年1回のクチュールを発表するほか、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」はパリから車で2時間ほどの場所にあるシャンティイ城でのショーを計画。おなじみになったゲストデザイナーによる「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」は、「ラバンヌ(RABANNE、旧パコ ラバンヌ)」を率いるジュリアン・ドッセーナ(Julien Dossena)が今季のコレクションを手掛ける。
期間中にはクチュール顧客でもある富裕層がパリに集まることから、「カルティエ(CARTIER)」や「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」「ショーメ(CHAUMET)」「ピアジェ(PIAGET)」「ミキモト(MIKIIMOTO)」などのジュエラーも、新作ハイジュエリーのプレゼンテーションや商談会を開催。クチュール期間に先駆けてヨーロッパ内の他都市で大規模な発表イベントを行うブランドも増えているが、ヴァンドーム広場を中心に、贅を尽くした一点もののジュエリーが集結する。
さらに開幕前日の2日夜には、「パトゥ(PATOU)」と「アライア(ALAIA)」が秋のウィメンズ・ファッション・ウイークに先駆けて、新作のプレタポルテを披露。一方、「セリーヌ オム(CELINE HOMME)」は24年春夏メンズ・コレクションのショーを開く予定だ。