コロナが収束し、国内の富裕層市場は今まで以上に活況だ。ラグジュアリー・ブランドからアートまで、高額品の動きが好調で過去最高の売上高を記録した百貨店もある。「ネクスト ダイヤモンド ニューヨーク(NEXT DIAMOND NEW YORK)」などジュエリー関連企業を経営する米ニューヨーク在住の富裕層である二宮美生さんと友人で東京・銀座の柳画廊の野呂洋子副社長に価値観や市場に求めるモノやコトなどについて聞いた。(取材協力:銀座 柳画廊)
二宮さんが野呂さんに出会ったのは、中学生の時に父親が開いたパーティーの場だった。野呂さんは二宮さんの父親の友人で、日本アイ・ビー・エムのエンジニアとして活躍する女性としてパーティーに招かれた。父親を通しての交流だったが、二宮さんがニューヨークに拠点を移してから直接交流するようになったそうだ。画廊の副社長である野呂さんは、オークションのためニューヨークを頻繁に訪れる。二宮さんは、「オークションに誘っていただき、食事をご一緒することがあります。野呂さんは世界中の画廊とつながりがあるなどそのネットワークの広さは相当です。数百万円が動き、最終的には数億、数十億円という金額が動く絵画オークションの世界を初めて教えていただきました」と話す。もちろん、真の富裕層と言われる美術品のコレクターとも繋がりがある。
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