2021年に「ゲラン(GUERLAIN)」のメイクアップ クリエイティブ ディレクターに就任したメイクアップアーティストのヴィオレット(VIOLETTE)は、SNSにアップするメイクアップやスキンケアルーティンの動画が人気の美容系インフルエンサーだったことでも大きな注目を集めた。この秋の新作“ルージュ ジェ ナチュラリー コレクション”のプロモーションで来日した彼女に、「ゲラン」での仕事やYouTubeへの思いを聞いた。
ヴィオレット/ゲラン メイクアップ クリエイティブ ディレクター、VIOLETTE_FR最高経営責任者
フランス出身。「ディオール(DIOR)」のメイクアップ・デザイナーやセフォラ(SEPHORA)のプロダクト・デベロップメント・コンサルタントを経て、2015年に活動拠点をアメリカに移す。その後、17年から20年まで「エスティ ローダー」のグローバル・ビューティ・ディレクターを務めた後、21年に自身のブランド「ヴィオレット_FR」を起業し最高経営責任者を務める。同年、「ゲラン」のメイクアップ クリエイティブ ディレクター就任が発表された。フォロワー数が50万人を超えるインスタグラムや、15年に開設し登録者数30万5000人を数えるYouTubeチャンネル「violette_fr」で美容情報を発信する。プライベートでは中国人の夫との間に2人の子を持つ
WWD:7月でクリエイティブ・ディレクター就任から丸2年になるが、あらためて「ゲラン」からオファーを受けた時の気持ちは?
ヴィオレット=ゲラン メイクアップ クリエイティブ ディレクター(以下、ヴィオレット):「ゲラン」はフランスでは誰もが知る大きなブランド。「ル・ゲラン」という通りの名前もあるくらい、国の歴史の一部とも言える存在なので大変光栄に思いました。同時に、私はとてもミッションドリブンなタイプで、何事もやるからには成功させたいので、非常に大きな責任を感じました。
アプローチされた時、ちょうど自分のブランド「ヴィオレット_FR(VIOLETTE_FR)」を立ち上げるタイミングと重なっていて、最初は両立できるのかと思いました。ただ、「ゲラン」と時間を過ごす中で、ブランドの哲学や歴史について学ばせてもらい、2人がデートの途中で恋に落ちるように、私もブランドと恋に落ちて「イエス」と言わざるを得なくなったんです。今は「ゲラン」にふさわしいポジションを取り戻すことに大きなエネルギーを注いでいます。それがまさに私が成し遂げたいことです。
WWD:「ゲラン」について学ぶ時間はどのくらいあった?
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