ファッション

アダストリア3〜5月期、売上高、営業利益共に過去最高 中国事業は赤字幅拡大

アダストリアの2023年3〜5月期連結業績は、売上高が前年同期比18.1%増の684億円、営業利益が同37.2%増の62億円となり、共に同期間の過去最高となった。好天や外出機会増も後押しし、最大ブランド「グローバルワーク」の国内売り上げが14.3%増だったことや、積極出店している雑貨業態「ラコレ」が全体をけん引した。

「グローバルワーク」では、ECに集まるレビューを反映したシーズン毎のアップデートなどでここ数年好調な“ウツクシルエットパンツ”に続き、テレビCMで打ち出した“さらさらリラックスブラウス”(3520円)がヒット。コアプロダクトの育成に手応えを得ている。また、各ブランドで価格を見直し、平均で6%の値上げを実施。質と価格のバランスを追求したことで値引き販売抑制につながったが、円安や原料高で粗利率は前年同期より0.3ポイント悪化した。

絶好調な中で気にかかるのが中国事業だ。海外は23年1〜3月期で香港、台湾、米国事業が増収増益となったが、中国本土は22年の積極出店により増収とはなっているが、赤字幅が拡大。「(中国本土は)想定よりも経済全体の回復が遅れている。コロナ禍中に出店した店舗は、収益性を見極めて店舗網の最適化を今後はかる」(決算資料から)。

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