「ブルガリ(BVLGARI)」から新作ハイジュエリー“メディテラニア”が登場した。テーマとなった地中海は、様々な芸術や文化が融合した場所。ギリシャ神話に登場するアイエイナスのように故郷ギリシャを離れ、地中海諸国を巡りローマに根を下ろした創業者のソティリオ・ブルガリ(Sotirios Voulgaris)のビジョンにインスパイアされて万華鏡のようなクリエイションに命を吹き込んできた。
新作“メディテラニア”コレクションでは、ブランドの本拠地であるローマからビザンチン帝国と西ローマ帝国が融合した建築と芸術を生み出したベネチアまで旅したような色彩豊かな作品がそろう。
色とりどりの宝石を散りばめた作品
“メディテラニアン ミューズ”ネックレスは、中央の約15カラットのクッションカットのサファイアを主役に、アクアマリンとダイヤモンドのしずくが海の波を彷彿とさせる動きをプラスしている。涼やかな色合いで地中海の海のさざ波を表現したような作品だ。
ローマの建築を彷彿とさせる“ローマン エセドラ”のソートワール(ロングネックレス)は、六角形の中心に約89カラットのエメラルドをセッティングしている。1970年代の「ブルガリ」にオマージュを寄せたこの作品には、エメラルドからアメシスト、ターコイズなどさまざまな宝石を組み合わせた。
今回のコレクションの一番の見どころは、“ミューズ オブ ローマ”ネックレスだ。約218カラットものシュガーローフカットのエメラルドをセンターピースに、それとは対照的に軽さを感じさせるデザインで仕上げている。
“セルペンティ”は「ブルガリ」のアイコン。ハイジュエリーでも毎回登場するモチーフだ。“メディテラニアン サファイア セルペンティ”ネックレスは、9個のスリランカ産サファイア計約40カラットをチョーカー部分にあしらい、その先に計116カラットものオーバルカットのサファイアビーズでタッセルを描いている。
“バロック セルペンティ”ネックレスは、7個のしずく型のエメラルドと“セルペンティ”のモチーフが融合した作品。イマジネーションとクラフツマンシップ、伝統と革新、多彩な宝石とそれを生かすデザインで仕上げられたコレクションが“メディテラニア”だ。