買収について同社は、「アパレル業界は、世界的なラグジュアリーブランドと、ファストファッションに代表される世界的なアパレル企業群に二極化しつつある。中小規模の個性的なブランドやセレクトショップや、新人クリエイターが単独でビジネスを続けていくのは難しい局面にある。こうした業界の危機感を両社の経営者で共有したことから、今回のグループ入りが実現した」と説明する。
今後も「個性的で、高品質な製品を通じて、日常の中の非日常体験を提供するブランド」や「『1LDK』のようにそれらを発信するショップ」を積極的に傘下に収めるという。「物流やシステム、管理業務を共通化し、効率化しながら、ブランドやショップの個性を強化し、ビジネスを拡大する」構え。年内には、東京・外苑前に個性派ブランドを集約した「全く新しい形のファッション・ライフスタイルの発信基地」をオープン予定だという。
買収したアイディーランドカンパニーは、アパレルブランドやショップを運営する会社。2008年に東京・中目黒のオープンし、現在は青山や京都にも店舗を持つセレクトショップ「1LDK」をはじめ、プライベートブランドの「ユニバーサルプロダクツ(UNIVERSAL PRODUCTS)」「エビコン(EVCON)」「マイ(MY___)」なども手掛ける。