ビューティ
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望 第118回

ビューティは“チープジャパン”ではなく“プレミアムジャパン”を目指せ

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ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、世界から見た日本のビューティの話。

【賢者が選んだ注目ニュース】
日本初!ヘアサロン「タヤ」が都内3店舗で外国人美容師3人を採用
韓国最強ビューティ企業が原宿の「アットコスメ」をジャック

槙野光昭/オニカム代表 プロフィール

(まきの・みつあき)1973年、東京都生まれ。大学卒業後、パソコン周辺機器メーカーで営業に従事。退職後の97年「価格.com」の前身となるサイトを開設。2001年、28歳という若さで会社を売却。その後、14年にヘアサロン「アルバム(ALBUM)」を開業。都心を中心に「アルバム」「アイティー バイ アルバム(IT by ALBUM)」「DXシェアサロン」などを展開する

美容業界には国内の美容師の雇用を守るための制度があり、外国人は日本の美容専門学校で学び、国家試験を受けることはできるが、合格しても日本の美容室で働くことはできなかった。しかし今年4月、国家戦略特区の外国人美容師育成事業がスタートし、東京都に限り、5年間限定で外国人の就労が可能になった。田谷が育成機関の要件を満たし、外国人美容師就労の1号店となったことがニュースになっていたが、実は当社も育成機関として登録している。

名乗りを挙げた理由は2つある。1つは、海外進出の足掛かりになる可能性があるから。記事中で田谷の新藤和久執行役員が「5年後に帰国してしまうとしても、当社の技術を身につけた美容師なので、現地にサロンをオープンする可能性などもあり、海外進出の足掛かりになる」と話しているが、その通りだと思う。また、この制度には「5年間限定で」という縛りがあり、それを「最大でも5年間しか働いてくれない」と考える人もいるが、逆にいえば「5年間は働いてくれる」ということ。それが2つ目の理由になった。

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