オンワードホールディングス(HD)は6日、2024年2月期連結業績予想を上方修正し、営業利益が100億円になりそうだと発表した。従来予想から30億円上振れする。外出機会の増加に伴い、「23区」「アンフィーロ」「カシヤマ」「チャコット」といったブランドが想定以上に売れた。営業利益が100億円を超えるのは11年ぶり。売上高1888億円(従来予想は1850億円)、純利益50億円(同40億円)とする。
同日発表した23年3〜5月期は、売上高が前年同期比12.0%増の499億円、営業利益が同168.3%増の53億円、純利益が同83.6%増の33億円だった。主要ブランドの前年同期との売上高の比較は、「23区」が19.5%増、「ペットパラダイス」が16.4%増、「チャコット」が6.0%増、「カシヤマ」が33.6%増だった。21年から販売するD2Cアパレル「アンフィーロ」はほぼ2倍になった。アパレルの急回復に加え、19年から実施したグローバル構造改革の成果で、粗利益率が改善して利益を底上げした。
好業績と上方修正の発表を受け、7日の株式市場では同社の株価は前日比80円高(19.0%)の502円まで一時上昇し、ストップ高になった。