「無印良品」を運営する良品計画の2022年9月〜23年5月期連結業績は、売上高に相当する営業収益が前年同期比17.5%増の4357億円、営業利益が同8.7%減の226億円、純利益が同6.6%減の186億円だった。国内外の店舗数が純増100の1172店舗となり、2ケタ増収を達成したものの、国内では既存店売上高が5.8%減になるなど販売効率が落ちている。円安や原材料高などコスト高騰も利益を削る要因になった。
ただ、3〜5月期は純利益が約2.2倍の113億円と盛り返している。四半期ベースの最終増益は21年6〜8月期以来。ゼロコロナ政策が終了した中国の既存店売上高が約4割増。日本では1月から一部商品の値上げに踏み切り、採算が改善した。課題だった衣服・雑貨の国内既存店売上高は4.8%増に持ち直した。
23年8月期は、営業収益で前期比17.9%増の5850億円、営業利益で同8.5%減の300億円、純利益で同24.3%増の186億円を予想する。