アウトドアブランド「アンドワンダー(AND WANDER)」は2024年春夏、水辺でのアクティビティーを想定したアイテムを拡充する。ブランド初のテントを発売した23年春夏に続き、24年はSUP(スタンドアップパドルボード)を企画。また、日本発のバギーブランド「エアバギー(AIR BUGGY)」、ニューヨーク発パフォーマンスアイウエアの「ディストリクト ビジョン(DISTRICT VISION)」、リカバリーサンダル「ウーフォス(OOFOS)」など、さまざまなコラボレーション商品もそろえる。
テントの開発で金属加工工場が立ち上げた日本のギアブランド「ムラコ(MURACO)」と組んでいるように、SUPは日本発のSUPブランド「ピークスファイブ(PEAKS 5)」とタッグを組んだ。空気を入れて膨らませるインフレータブルボードと、パドル、空気入れ、バッグなどをセットにし14万8500円で発売する予定。合わせて、初めてラッシュガード(メンズ1万9800円、ウィメンズ1万6500円)も企画した。スイムショーツ(メンズ、ウィメンズ共に2万4200円)もそろえる。スイムショーツはウエストをドローストリングではなくベルト仕様にし、インナーショーツもあえてつけないことで、街や他のアウトドアシーンでも着やすいように配慮した。
「エアバギー」とのコラボでは、日除けやバスケット部分にアウトドアギアに使う引き裂き強度に優れた生地を使用したベビーバギー(9万9000円)やドッグバギー(11万円)を企画。透湿防水素材を使った子ども向けオーバーオール(1万6500円)やポンチョ(1万8700円)、子どもを抱っこしたまま着用できる大人向けコート(8万5800円)、ポップアップテント(2万4200円)なども販売する。ブランドとして子ども服を企画するのは今回が初めて。「コロナ禍を追い風にアウトドアアクティビティーを楽しむ人は増えたが、子ども向けのおしゃれなアウトドアウエアを提案しているブランドはまだ少ない。需要はあるはず」と広報担当者。
人気のシェルジャケットで新作
インラインでは、山での悪天時の着用を想定したシェルジャケット(8万2500円)が好調なことから、街でも着やすいレインジャケット(4万1800円)を新たに企画。止水ファスナーの使用を一部に限るなどして価格は従来商品よりも抑えたが、アウトドアブランドとしてギアとしての精度はもちろん追求しており、「登山時も着用できる」という。
「アンドワンダー」はイッセイミヤケ出身の池内啓太、森美穂子が11年にスタート。19年からTSIホールディングス傘下となっている。