セーヌ川にかかるポン・ヌフ橋を借り切ったファレル・ウィリアムズの「ルイ・ヴィトン」を筆頭に、業界関係者からはベストコレクションとの評価が多かった「ディオール」、アトリエを大公開して規模感を見せつけた「フェンディ」など、2024年春夏メンズ・コレクションはLVMHのパワーを再認識させられました。「グッチ」の新クリエイティブ・ディレクター、サバト・デ・サルノによるランウエイショーが始まったら、その印象はまた変わるでしょうか?
個人的に気になったトレンドは、「ティモシー・シャラメ風」でした。代表例は、上のリンクで紹介する「エトロ」です。ファーストルックのレーシーなタンクトップはもちろん、なめらかな生地を使った縦長のセットアップ、フレアパンツ、Vゾーンの深いロングジレなど、見れば見るほど「シャラメ、似合いそうだなぁ」というスタイル。「ドルチェ&ガッバーナ」でも、オーガンジーの使い方に“シャラメ感”を覚えます。
以前もお伝えしましたが、ティモシー・シャラメは、数多くの神秘的な魅力を備えているように思います。最大の魅力は、とにかく「ティモシー・シャラメ」って言いたいなワケですが(笑。でも、思わず言いたくなるネーミングって、極めて大事です)、耽美的なのに健康的でもあり、大人っぽいのにチャーミング、チュールからレザー、スエットまでを味方につけてしまうシャラメは、只者ではないと思っています。これも繰り返しますが、張り合える日本の芸能人はラウールでしょう。
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