「WWDJAPAN」のソーシャルエディターは毎日、TwitterやFacebook、Instagram、そしてTikTokをパトロールして、バズった投稿や炎上、注目のトレンドをキャッチしている。この連載では、ソーシャルエディターが気になるSNSトレンドを投げかけ、業界をパトロールする記者とディスカッション。業界を動かす“かもしれない”SNSトレンドの影響力や、投稿がバズったり炎上してしまったりに至った背景を探る。今、SNSでは何が起こっているのか?そして、どう向き合うべきなのか?日々のコミュニケーションのヒントにしたい。今回は、話題沸騰、早くもユーザーが1億人を突破した新SNS「スレッズ(THREADS)」の話。
ソーシャルエディター浅野:今、多くの企業やメディアのソーシャル担当を悩ませているのは、「インスタグラム(INSTAGRAM)」と「フェイスブック(FACEBOOK)」を運営するメタ社の新SNS「スレッズ」ではないでしょうか。7月5日にローンチした同SNSは、すでに全世界でユーザー数1億を超えており、新勢力として注目されています。マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEOも「予想を超えている」と反応しています。
基本的にインスタグラムと同期しており、インスタグラムアカウントを持っていれば登録は簡単。ユーザー情報をスライドすることも、急速にユーザー数が増えたひとつの理由でしょう。また、「ツイッター(TWITTER)」の対抗勢力としても話題ですよね。閲覧制限でユーザーが混乱し、「ツイッターは、もうだめかもしれない」というムードが広がる中でのローンチは、相当インパクトがありました。
「WWDJAPAN」もローンチ初日にアカウントを作成し、様子を見ながら運用しています。仕様はツイッターにかなり近く、使い方もわかりやすいです。おそらく機能やサービスはまだまだで、完成度としては5〜6割と予想していますが、ユーザーの興味を惹くには十分。とくに投稿文字数が500文字、画像と動画の添付数は合計10枚、画質が非常に良い点は、ツイッターにとってかなりの脅威になりそうです。
しかし、ツイッターに成り替わるか、と言われると少し悩みますね。というのも、世界的に見ても日本のツイッター文化は特殊と言われており、スレッズはインスタグラムと同期しているので実名利用が多く、匿名性が高いツイッター文化とは空気感が異なるためです。私も基本はツイッターに入り浸っている“ツイ廃”と言われるユーザーなので、今の所“肌に合わない”感じはしています(笑)。とはいえ、まだまだ始まったばかりなのでどう成長していくかは未知数ですし、なによりインスタグラムと紐づいたSNSなので、ツイッター、インスタグラム、ティックトック(TIKTOK)にならぶ存在になる可能性は高いと見ています。
記者村上:先週末は他の媒体の人たちから、「『スレッズ』、始めた?」「やるの?」「誰が管理するの?」「どう使い分けるの?」と聞かれ続け、聞き続けました(笑)。まずはメディアが先行、ブランド側の参画は慎重な印象ですね。「ユニクロ(UNIQLO)」が一早かったかな?
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