売り場は、ファッション&ビューティビジネスの最前線だ。店頭を見れば、そのブランド・企業の状態が分かるといってもいい。とはいえ内外装、商品ラインアップ、販売員の立ち居振る舞いなど見どころは多い……。そこでショップを預かる店長に、“注目のコラボ”“ロングセラー”“シーズンのイチ押し”をプレゼンしてもらった。最前線のリアルを感じてほしい。
第1弾として登場するのは、「アニエスベー(AGNES B.)」青山店の山田純子店長。「WWDJAPAN」経由で、最新情報を発信してもらった。
「アニエスベー」青山店とは?
1985年にオープンした「アニエスベー」の旗艦店。1階・地下1階の2フロア構成で、店舗面積は約400㎡。2階にはギャラリーを構え、国内外の現代アーティストの作品を展示。自社出版の書籍やオリジナルのポスターなども販売する。
過去にコラボした10人のアーティストTシャツを日本限定で復刻
「『アニエスベー』は毎シーズン、有名・無名を問わず世界各国のアーティストとコラボしたプリントTシャツを販売しています。これには『作品は買えなくても、Tシャツであれば気軽に手にできる』との創設者アニエス・トゥルブレ(Agnes Trouble)の思いが込められています。日本上陸40周年の今年、過去にコラボした10人の商品を国内限定で復刻・販売します。グラフィティー・アーティストのフューチュラ(FUTURA)、映画監督のハーモニー・コリン(Harmony Korine)、デイヴィッド・リンチ(David Lynch)、俳優のデニス・ホッパー(Dennis Hopper)らが名を連ね、青山店ではウインドーディスプレーもこの復刻アーティストTシャツに。販売スペースも、入り口近くに広く確保しています」。
ロングセラーは創設者がスエットをアレンジしたカーディガン
「『アニエスベー』のロングセラーは、1979年にトゥルブレ創設者が、愛用していたスエットの前身頃をカットしてボタンを付けたことから誕生した“カーディガンプレッション”です。その後、素材を変えたり半袖にしたりウエストを絞ったりと、絶えず進化しながら愛される代表作となりました。ボタンを上までとめてカットソーのように着たり、外してVネック風に着たりできます」。
秋冬シーズンを先取って店頭に並べた小ぶりなパステルバッグ
「2023-24年秋冬シーズンを先取って、7月12日に店頭に並べたのがこちらのバッグ。17×19×7.5cmの小ぶりなサイズ感とパステルカラーが特徴です。素材は牛革で、ウレタンコーティングを施すことで傷を目立ちにくくしています。取り外し可能なショルダーストラップを付属するのもポイントですね」。
■「アニエスベー」青山店
時間:11:00〜20:00
定休日:無休
住所:東京都港区南青山5-7-25 1階・地下1階