TSIホールディングスの2023年3〜5月期連結業績は、売上高が前年同期比3.3%増の393億円、営業利益が同14.5%増の18億円、純利益が同3.6%減の19億円だった。引き続きゴルフウエアやストリートウエアが好調だったものの、前年の事業撤退や米国子会社の苦戦によって売上高は伸び悩んだ。一方で、不採算事業の整理やグループ会社のオフィス集約などによって収益性は改善した。
主要ブランドの売上高は、同社最大規模の「パーリーゲイツ」が前年の大幅な伸びの反動で5.7%減となったが、「ニューバランスゴルフ」「ジャックバニー」などが2ケタ成長、「ピンアパレル」が約2.2倍の成長を遂げており、ゴルフウエア事業自体は安定している。ストリートウエアの「ステューシー」は27.5%増と勢いをみせた。苦戦していた「ナノ・ユニバース」はMD改革によって12.8%増と盛り返した。
通期(24年2月期)は売上高で前期比4.9%増の1620億円、営業利益で同約2倍の47億円、純利益で同14.3%増の35億円を予想する。
同社は子会社のスタージョイナスが運営していた米スニーカーショップ「アンディフィーテッド」の国内事業を終了した。7月以降、アンディフィーテッドの国内事業は日本法人UNDEFEATED JAPANに移管されている。