下着大手ワコール(WACOAL)創業者の評伝「ブラジャーで天下をとった男 ワコール創業者 塚本幸一」が6月15日、プレジデント社から出版された。著者は北康利。同書は、「ダイヤモンド・オンライン」に2016年4月13日から17年4月19日まで53回にわたり連載配信されたものを大幅に加筆・修正したものだ。
ワコールは第二次世界大戦から生還した塚本創業者が1946年に創業。当初は婦人装身具の販売からスタートした。滋賀県・近江八幡で育った創業者は根っからの“近江商人”。商売気質でアイデアに富んだかれは、戦後の激動時代にブラパッドを目にし、洋装が広まればブラジャーが売れるはずと下着の販売を始めたのがきっかけだ。近江商人のように日本全国を駆け回り市場を開拓した創業者は、ブラジャーの製造をスタート。起業間もない頃に「50年計画」を立て、10年ごとのワコールの会社としての成長を思い描きながら事業を拡大し、世界のワコールにした。また、彼の活躍の場は業界の垣根を越え、京セラの創業者である稲盛和夫やサントリーの元か会長である佐治敬三らと京都を盛り上げ、新たな文化を築くことに尽力した。
この書籍では、創業者のビジネス的な手腕だけでなく、学生時のエピソードや戦時中の経験などが軽快な文章で綴られている。392ページ、2090円。
「WWDJAPAN」Weekly 7/17号に関するアンケートに
お答えいただいた方の中から5名様にプレゼント
「WWDJAPAN」Weekly 7/17号に関するアンケートにお答えいただいた方の中から5名様に書籍をプレゼントいたします。
■回答期間
〜7月24日(月)10:00