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ユニクロは「世界の衣料インフラ」になれるか【エディターズレター:MARKET VIEW】

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※この記事は2023年07月21日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

フランスを旅行中の友人がツイッターで「ユニクロのバッグを持つ観光客をたくさん見かけた」と投稿していました。今年大きな話題になった“ラウンドミニショルダーバッグ”(1500円)。英国でのティックトック投稿がきっかけで、フランス、ドイツ、イタリアなどに人気が広がり、日本でもよく見かけるようになりました。半円形の小ぶりなバッグは旅先でも重宝するのでしょう。

ユニクロの業績が好調です。長い間、低収益や赤字に苦労してきた欧米市場が一昨年あたりから上向き、成長軌道に乗りました。中国のロックダウンの影響がなくなったアジア市場も急回復しています。7月13日、同社は23年8月期の連結業績予想を上方修正しました。

修正後の予想は、売上高2兆7300億円です。アパレル専門店の売上高世界2位のH&Mが約2兆8000億円(22年11月期)なので、背中をとらえたといえるでしょう。ファーストリテイリングは16年8月期で、米ギャップを抜いてアパレル専門店の売上高世界3位に浮上。近い将来にH&Mを上回れば2位になります。1位で「ザラ」を運営するスペインのインディテックスの約4兆6000億円(23年1月期)とはだいぶ差がありますが、ずっと「世界一」を掲げてきた柳井正会長兼社長の執念が実るのか、注目されるところです。

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