石崎眞里奈(いしざき・まりな)/商品開発 プロフィール
大学卒業後、2019年ポーラ入社。商品企画部(現ブランドクリエイティブ部)のB.A・ハイプレステージチームで「B.A」のメイク開発を担当。21年からブランドクリエイティブ部メーク開発チームで、「ディエム クルール(DIEM COULEUR)」プロダクトリーダーに就く。23年からブランドクリエイティブ部ショット開発チームで“リンクルショット”“ホワイト ショット”開発を担当。現職はポーラ ブランドクリエイティブ部ショット開発チーム兼新体操日本代表 フェアリー ジャパン POLA美容コーチ
「学生時代にクラシックバレエを習っていたこともあり、美の力を信じている。美を紡ぎ出す化粧品業界で商品開発に関わりたくて第一志望だったポーラでインターンシップもした」と語る石崎眞里奈さんは、晴れて2019年に新卒でポーラに入社した。「希望の職種に就けることは少ないと聞いていたが、念願の商品企画部に配属となった」と語る。同期の中で唯一配属された狭き門だった。まずは、ハイプレステージブランド「B.A」のポイントメイクの開発に携わった。「開発のイロハも全く分からなかったが、当社は若手が自由に意見を言え、考えをくみ取ってくれる風土がある。部署を超えても相談しやすい環境で、開発時の疑問や悩みを一人で抱えることなく進めることができた。この経験が商品開発やモノ作りに対する姿勢の軸になった」。(この記事は「WWDJAPAN」2023年7月17日号からの抜粋です)
3年目でプロダクトリーダーに
チャンスを逃さずスキルを磨く
3年目の21年に組織改編があり、ブランドを横断しメイクアイテムを開発するチームに所属。その中でメイクブランド「ディエム クルール」のプロダクトリーダーを任された。5人ほどのチームで全員年上だったが、気負いもなく伸び伸びと業務ができる環境だったという。また同年には、「新体操日本代表フェアリー ジャパン POLA」の美容コーチにも就任する。美容コーチはこれまで美容部員のメイク指導や開発のプロフェッショナルな人が就いたが、歴代の中で最年少での抜てき。さらに新体操専用のメイク開発も担う。「競技メイクアイテムは耐久性と使いやすさという相反する機能が求められる。音楽や衣装に合わせたカラーも必須。毎年のテーマが発表されてから開発に取り掛かるため、日本代表の監督や当社の研究員と密なコミュニケーションを取りながら、通常だと約2年かけて開発するものを3、4カ月で商品化(非売品)するためマネジメント能力が身についた」という。
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