この連載は週に一度、「WWDJAPAN Digital」に掲載した記事から学生に読んでほしいものを厳選し、記者のコメント付きで紹介するものだ。今回はユニクロの値上げやVRを駆使したビームスのファッションイベント、ファッションの未来を開くかもしれない素材「ブリュードプロテイン」のアイテムの3つを掘り下げる。ニュースの読み方を知るとともに、面接やビジネス会話のヒントになれば幸いだ。
(この記事は無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
【記事1】
ファストリ、中国大幅復調で23年8月期を上方修正
23年秋冬物は引き続き値上げ
ファーストリテイリングは、「ユニクロ(UNIQLO)」の2023-24年秋冬物で、昨秋冬、今春夏に続き一部商品を値上げする。値上げする商品は「ごくごく限定的」(岡﨑健 取締役グループ上席執行役員CFO)となるが、「中長期的に見て調達コストはさらに上がる。引き続き、1品、1品の価格、素材、デザイン、機能などのバランスの見直しを行い、価格を上げても価値を認めていただけるものは値上げしていく」。(全文はこちら)
【記者の解説】コロナ禍や戦争による原料高、円安によって、服を作ったり、運んだりするのに以前よりお金がかかるようになった。健全な経営のために、アパレル企業はその分値上げせざるを得ず、2022年秋冬物でフリースの1000円値上げを発表した「ユニクロ」や、しまむら、「無印良品」、アダストリアなど、各社が22〜23年にかけて値上げを行っている。当初は「値上げすれば客が離れる」と及び腰な声が多かったが、品質やデザインと価格のバランスを徹底的に追求すれば、値上げしても客は買ってくれるという声が今は中心だ。ただし、現在はコロナ禍明けで消費全体が上向いている状況。食品や電気、ガソリン代の値上げも進み、一方で収入は増えない中、消費者はどこまで衣料品の値上げを許容してくれるか、という不安は残る。(副編集長/五十君花実
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。