「アシックス(ASICS)」は、ランニングシューズシリーズ“ゲル カヤノ(GEL-KAYANO)”の新作“ゲル カヤノ 30”を発表した。価格は1万9800円。7月27日に「アシックス」公式オンラインストアで先行発売し、8月10日から全国の直営店とスポーツ用品店で扱う。
“ゲル カヤノ”は、1993年に誕生した長距離ランニングシューズで、初心者でもはきやすい安定性からブランドアイコンとして多くのユーザーに支持されている。
30周年を記念した“ゲル カヤノ 30”は、安定性を受け継ぎながら機能を大幅にアップデートした。かかとでの接地をスムーズにするため、ヒール部分に大きな傾斜をつけた。また、疲労時に土ふまずが内側に倒れ込むことを防ぐため、ミッドソールの中足部に柔らかなパーツを付けて厚みを持たせた。
さらに、クッション性を高めるため、ミッドソールは前作から4mm厚くした。さらに足の接地感覚を維持するため、靴底の面積を広げて安定感をキープしている。ソール内部には、着地時の衝撃を吸収する素材“ピュアゲル”を付けている。同素材も前作より65%柔らかく改善し、10%軽量化した。
開発を担当した、パフォーマンスランニングフットウエア統括部開発部の中村浩基は、「同シリーズの“28”から“30”まで、全3モデルの開発を担ってきて、今回が一番大胆なアップデートだった」と振り返る。通常はサンプル3つの制作を経て商品化に至るが、「今回は6つのサンプルを作って、ようやく納得のいくものができた。これからランニングを始める人はもちろん、歴代の“ゲル カヤノ”をはいてきた方にも、シリーズの進化を体感してほしい」とアピールした。