作家・京極夏彦の小説をモチーフにしたネイルコレクションが発売される。ブックカフェ「文喫」と文学作品をモチーフにした台湾のネイルブランド「エ セク(ET SEQ.)」がコラボレーションしたもので、京極作品の代表作「百鬼夜行」シリーズ5作品をイメージし、ネイルカラーに落とし込んだ。8月1日から「文喫」六本木店と福岡天神、オンラインストアで先行販売を開始し、8月21日に一般発売を行う。現在予約を受け付け中だ。
「エ セク」は文学作品をモチーフにしたネイルシリーズが人気のブランドで、インク瓶のようなネイルボトルと羽ペンが付いたキャップ、小説の内容に合わせたキービジュアルが独特の世界観を放っている。過去にも「文喫」とのコラボで宮沢賢治や太宰治のシリーズを発売していたが、日本人の現代小説家を取り上げるのは初となる。
今年作家デビュー30周年を迎える京極の作品から選ばれたのは、第二次世界大戦の戦中・戦後を舞台とした推理小説「百鬼夜行」シリーズの“姑獲鳥の夏” “魍魎の匣” “狂骨の夢” “鉄鼠の檻” “絡新婦の理”で、作品内に登場する人物の言葉へのこだわりや美学を商品に落とし込んだ。“姑獲鳥の夏”は「繰り返される事件を思わせる紅の八潮」、“魍魎の匣”は「人間の狂気を思わせるメタリックな柴染」など、各ネイルのカラー名も作品の内容や世界観を表現している。価格は各1580円で、“鉄鼠の檻”のみネイルアレンジ用のマグネットスティックが付き1680円になる。5色セット商品(8000円)も販売する。
また、同商品の先行発売に合わせ「文喫」両店舗では企画展「『指先に文学を纏う』展 -京極夏彦-」を開催。同ネイルシリーズの先行販売のほか、京極夏彦作品の世界観を「文喫」が選書で表現した本の展示販売、「エ セク」の宮沢賢治シリーズ、太宰治シリーズ(各5色)をはじめとした文学ネイルの販売も行う。