キャロットカンパニーが手掛けるユニセックスのバッグブランド「アネロ(ANELLO)」が、8月16日で東京・原宿の神宮前交差点に面した店舗を閉店すると公式サイトやSNSで発表した。同店舗は2019年12月にオープンしていた。国内の直営実店舗は、大阪・南船場の旗艦店とリンクス梅田2階の店舗の2店となる。
キャロットカンパニーは1988年に大阪で創業。2014年に「アネロ」で口金リュックを発売すると、男女問わないデザインや4500円(当時)と買いやすい価格でまず国内でヒット。その後、タイなどの東南アジアや中国からの訪日外国人客の間でも爆発的な人気となり、代理商と組む形でタイ、シンガポール、マレーシアなどに出店。各国の専門店などへの卸販売も積極的に行っており、カナダやイタリアなど欧米圏にも卸先がある。
公式サイトによれば、口金リュックはシリーズ累計でこれまでに1100万個を販売。サイズ展開を含め、さまざまなデザインバリエーションを企画してきた。原宿店はオープン後間もなくコロナ禍に見舞われたという不運があったが、口金リュックに続くヒット商品がなかなか見えないという面もある。訪日外国人客が戻ってきた今、次なるデザインで再びのヒットに期待したい。