サステナビリティ

プラダが“リナイロン”コレクションの収益の1%を海洋問題の教育プログラムに寄付

プラダ・グループ(PRADA GROUP)はこのほど、リサイクルナイロン素材を使った“リナイロン”コレクションで得た収益の 1%を国際連合教育科学文化機関(UNESCO以下、ユネスコ)と提携して実施する海洋問題に関する教育プログラム「シー ビヨンド(SEA BEYOND)」に寄付をすると発表した。これにより2019年から継続してきた「シービヨンド」の取り組みをより発展させる。

6月にパリで開かれたユネスコ加盟国総会には、ロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)=プラダ・グループ CSR 部門責任者が出席し、ウラジミール・リャビーニン=ユネスコ政府間海洋学委員会事務総長兼ユネスコ事務局長補らと記者会見を開き、海洋リテラシーに関する 2 年間の新プログラムを発表した。また、“海の10年”と名づけた教育プロジェクトを進めるため、ベネチアにコーディネーションオフィスを開設する。

プログラムでは、科学研究および人道的プロジェクトの支援に重点が置かれている。リャビーニン事務総長は、「プラダ・グループとの連携は実り多く、 私たちはさまざまな国の生徒たちの心に、海洋知識の種をまいている」とこれまでの成果を評価。また、ベルテッリCSR部門責任者は、「変化を起こすために、文化と教育がいかに欠かせないものであるかを皆が理解することが重要。さらなる持続可能な未来に向かって尽力し、私たちの海を守るために、若い世代との建設的な対話に投資しなければならない」とコメントをした。

「シー ビヨンド」は海洋リテラシー教育に関するさまざまな取り組みを行っており、これまでに600 人を超える海外の中等・高等学校の生徒がこのプロジェクトの教育を受けている。ベネチアで実施している「ラグーン幼稚園」と呼ぶ、就学前の子どもたちを対象とした野外教育プロジェクトには120以上の子どもが参加をしている。

“リナイロン”は、海洋プラスチックごみや漁網、繊維廃棄物を原料とした再生ナイロン「エコニール(ECONYL)」を使用している。

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