「Nオーガニック(N ORGANIC)」を手掛けるシロクは10月6日、エイジングスキンケアブランド「ファス(FAS)」(全2種、7200〜2万4220円)を同日オープンする京都の旗艦店、FAS京都東山本店や10月17日に新設する京都高島屋S. C.内、公式サイトで発売する。百貨店を主力販路とし、今後はポップアップストアなどを随時展開する予定だ。
同社は2017年に「Nオーガニック」、23年2月にドクターズコスメ「アディカル(ADICAL)」などを手掛けてきた。その中で「効果実感や処方にこだわったエイジングコスメを開発したい」(井上みなみシロク常務執行役員FASブランドマネージャー)と開発に着手。発酵の匠である秋田今野商店、発酵科学の匠の伊達朗氏、京丹後の黒米と出会い発酵エイジングケア「ファス」が誕生した。
キー成分は738種の微量成分を含む黒米発酵液。黒米発酵液は、黒米に秋田今野商店が持つアルコールを作らない酵母を加え、温度や湿度をコントールして抽出することでナイアシンアミドなどのビタミン類、ミネラル、カルシウム、アミノ酸、ペプチドなどが含まれる高機能素材で、独自の発酵技術により低分子成分を発生し、浸透力を高める。
スタート時は、プロバンジオールなどの植物由来の保湿成分を配合し、水を一切使用せず黒米発酵液を90%配合することで水分を抱え込みみずみずしい肌をかなえる化粧水“ザ ブラック エッセンス”(120mL、7200円/200mL、1万1550円)と、美白やシワ改善の有効成分のナイアシンアミドや黒豆ペプチドなどを配合し潤いとハリを与えるクリーム“ザ ブラック クリーム”(50g、1万5140円/80g、2万4220円)を扱う。
発売日に合わせ、黒米の産地である京都に旗艦店を開設する。京都の土や石材、木材、黒米のもみ殻を織り込んだ和紙など、土地にゆかりのある素材を用いた店舗で、約100年の歴史を持つ一軒家をリノベーションした。商品だけでなく、食堂を構え黒米や発酵食品などを提供する。
今後も順次アイテムや店舗を拡大し、ブランドの認知拡大を図る。