メルローズは2023-24年秋冬から、卸売中心の新ブランド「ドメル(DOMELLE)」をスタートする。40代以上の女性をターゲットに、上質な素材を生かしたシンプルなデザインのコート、ジャケット・スカートのセットアップなどを主力として提案する。鮮やかな赤や青をインナーで差し込んだり、ツイードやネップ感のある素材を取り入れたりと、コーディネートで遊び心を取り入れる。
コートが9万〜32万円、ジャケットが6万8000円〜9万8000円、ドレスが5万2000〜11万円、スカート・パンツが5万8000〜9万円、シャツ・ブラウスが3万8000〜6万8000円と、ドメスティックブランドの中では高価格帯のゾーンだ。卸先は高感度なセレクトショップや百貨店を想定し、富裕層の取り込みも念頭にある。今秋冬での取り扱い店・ブランドは伊勢丹新宿本店本館4階「プライムガーデン」、三越日本橋本店3階「ミグジュアリー」、プラージュ、ユナイテッドアローズなど。
高感度女性に向けたポートフォリオを強化
ディレクター・デザイナーを務める田口直見氏は、ワールドの「ドレステリア(DRESSTERIOR)」やサザビーリーグ傘下ファーイーストカンパニーの「アルアバイル(ALLUREVILLE)」、TSIの「ハーヴェル スタジオ(HAVEL STUDIO)」など、大人向けブランドで企画やディレクターを務めてきた人物。ブランド名はフランス語の空(DOME)と女性(ELLE)に由来する。「身にまとったときの大空のような開放感と心地よさを、確かな品質と本質歴な美の追求で実現したい」との思いを込めた。
メルローズは一昨年に40代以上向け卸ブランド「エスロー(ESLOW)」を、親会社のビギは「デパリエ(DEPAREILLE)」をスタート。グループ全体で、高感度な大人女性に向けたブランドポートフォリオを強化している。