「ギャップ(GAP)」「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」「オールドネイビー(OLD NAVY)」「アスレタ(ATHLETA)」などを擁する米ギャップは7月26日、新たな社長兼最高経営責任者(CEO)として、マテル(MATTEL)の社長兼最高執行責任者(COO)を務めていたリチャード・ディクソン(Richard Dickson)を任命した。8月22日付で就任する。ギャップではソニア・シンガル(Sonia Syngal)前社長兼CEOが2022年7月に退任して以来、暫定的にボブ・マーティン(Bob Martin)会長がCEOを務めてきた。
ディクソン新社長兼CEOは、マテルの企業変革部門のトップとして「バービー(BARBIE)」「ホットウィール(HOT WHEELS)」「フィッシャープライス(FISHER-PRICE)」などのブランドの戦略策定に携わった。それ以前には、ジョーンズ・アパレル・グループ(JONES APPAREL GROUP)のブランドビジネス部門の社長兼CEOとして事業の発展に貢献したほか、ブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE'S)などでキャリアを積んだ。なお、同氏は22年11月にギャップの取締役会に加わっている。
同氏は、「ギャップはアイコニックなブランドをいくつも持っており、その大胆な発想と、大勢の人が手に取れる質のいいアパレルを提供することで“アメリカンスタイル”を作り上げてきた。ボブのリーダーシップの下、チームとともに尽力し、ギャップを新たな時代に向けて発展させていくことを楽しみにしている」と語った。なお、同氏の就任に伴い、マーティン会長兼暫定CEOは会長職に専念する。