ユーチューブチャンネル「ハルキの古着」を運営するユーチューバーの“はるくん”が7月29日、東京・三軒茶屋に古着店「ハル クロージング ストア(HARU CLOTHING STORE)」をオープンする。売り場面積は約26㎡。最初の土日となる29、30日は、はるくんがフルタイムで店頭に立ち接客を行う。オーナーのはるくんに話を聞いた。
WWD:ハル クロージング ストアの“自己紹介”をお願いしたい。
はるくん:扱う商材は100%古着ですが、セレクトショップを標ぼうしています。
WWD:なぜ三軒茶屋に出店?
はるくん:三軒茶屋には大学生のころ、3年ほど住んでいました。だからなじみがあるし、当時足しげく通っていたのが古着店でした。
WWD:ハル クロージング ストアの商品の特徴は?
はるくん:イメージは“自身のクローゼット”。どれも今、僕が着たいものばかりで、ファッションとしての古着を提案します。青が好きなので、必然的に同色の商品が多くなっています。
WWD:仕入れでボリュームを持たせたジャンルと、その価格帯を教えてほしい。
はるくん:チェックシャツが多いです。価格は8000〜1万5000円。次に多いのがスラックスで、こちらは8000〜2万円。
WWD:ブランドにもこだわる?
はるくん:はい、「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」「パタゴニア(PATAGONIA)」「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「アディダス(ADIDAS)」「ナイキ(NIKE)」を中心にセレクトしていて、年代は90sが中心です。
WWD:スペシャルアイテムがあれば教えてほしい。
はるくん:ビンテージも少しラインアップし、例えば「リーバイス(LEVI'S)」の“ビッグE”が10万〜15万円。ほかには、メガデスやソニック・ユースなどのバンドTシャツも並べます。価格は4万〜7万円ほど。
WWD:内装についても聞きたい。
はるくん:テーマは“ソリッド&ほっこり”です。壁は真っ白にしてソリッドに、照明は、そもそも自然光もたっぷり入るんですが、昼白色にしています。
WWD:それはなぜ?
はるくん:ウソなく商売したいというか。古着って誰かの“お古”で、シミや汚れも個性だと思うんです。ただ、古着ビギナーの方には特に、そのあたりも納得した上で購入してほしくて。
WWD:なるほど、では、ほっこりの部分は?
はるくん:木材を可能な限り使って、“親しみやすさ”を演出しています。また、室内の角やカウンターの端を丸くして、スツールの座面も丸いものを選択しています。トータルで、誰でも入りやすい雰囲気作りを心掛けました。
商品セレクトもこの“親しみやすさ”を基準にしていて、オーセンティックだけどかわいげがあるもの、くすっと笑えるものを販売します。
ユーチューブは無料で見れますが、ハル クロージング ストアではお金を使ってもらうことになります。それ以前に、三軒茶屋まで来てもらう必要があり、だから実店舗での“体験”をとても大事に考えました。