ヘアカラー剤などを展開するホーユーは、染めたてのヘアカラーのデイリーヘアケア方法をウェブメディアで公開した。同社によると、ヘアカラーの色素が髪に定着するには48時間程度かかるといわれており、カラー後の2日間~1週間がヘアカラーの持ちを左右するという。お気に入りのヘアカラーを少しでも長くきれいに楽しむために、褪色の原因となる日常のNG行動や、意外とシンプルで簡単にできるデイリーヘアケアが重要になってくる。
カラーリングした髪が褪色しやすくなってしまう原因は、意外と日常に潜んでおり、大きく分けて“洗いすぎ”“熱ダメージ”“摩擦”“紫外線”の4つが挙げられる。しかし、毎日のヘアケア習慣を見直すことで、これまでよりもお気に入りのヘアカラーがキープしやすくなるという。
洗浄力が強いシャンプーで髪を洗い、“洗いすぎ”になっている人は少なくない。洗浄力の強いシャンプーは、頭皮と髪の潤いを必要以上に奪ってしまう。乾燥した髪はハリやコシ、ダメージに対する抵抗力が低下するので褪色の原因にもつながる。髪色を長持ちさせるためには、洗浄力が穏やかで刺激の少ないシャンプーを選ぶことが大切。特に、髪のタンパク質を守りながら優しく洗浄できる、弱酸性のアミノ酸系シャンプーがおすすめだという。
また、洗い流す際に熱いお湯を使用すると髪の表面が熱ダメージを受け、内部の染料が流失しやすくなってしまう。38℃程度のぬるま湯を使用することもポイントだ。
“熱ダメージ”の主な原因は、ドライヤーを近距離で長時間使用すること。髪の主成分であるタンパク質は熱に弱く、濡れた髪の場合だと約60℃程度で崩れてしまう。対策は、ドライヤーを髪から15cm程度離し、根元から中間、毛先の順に乾かすこと。キューティクルやクセを固定させるために、冷風で髪を整えながら冷ますこともポイントだという。
濡れた状態の髪は、キューティクルが開いた状態のためとてもデリケートなので、タオルでゴシゴシこすることもNGだ。特にカラーリング後は、内部の染料も流れやすくなってしまうので注意が必要だ。対策は、乾いたタオルで頭上部や耳の後ろ、襟足付近の根元を揉み込むように頭皮の水分をふき取ること。毛束をタオルで包み込み、優しくポンポンと軽く圧をかけながら、こすらないようにふき取ることもポイント。
“紫外線”による髪の日焼けも、日常の中の褪色原因の1つ。長時間紫外線にあたると、キューティクルがダメージを受け、内部に定着した染料が分解されてしまい、髪内部の空洞化も進んでしまう。髪や頭皮を紫外線から守ることで傷みにくくなり、褪色も抑えることができる。日によって分け目を変えてみたり、分け目や毛先を隠すようなヘアアレンジをしたりすることで、ダメージの分散を図ることができる。肌に使うのと同じように、髪や頭皮にもヘア用の日焼け止めスプレーを使用することもおすすめだという。
対策アイテムとしては、アミノ酸系と両性の洗浄成分をバランス良く配合することで、泡立ちと泡持ちの良さを実現したカラーシャンプーブランド「ソマルカ(SOMARCA)」。髪のダメージ補修をしながら、軽やかな艶と指通りをかなえるUVカット(肌への効果)スプレー“ナイン ルーセントスプレー 0”などを提案している。