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「WWDJAPAN」定期購読企業への個別セミナーを紹介 TSI編

「WWDJAPAN」は週刊紙をまとめ取りや全店舗購読する企業やブランドを対象に、それぞれのリクエストに応じたセミナーを開催している。今回は、TSIホールディングスで働くデザイナーを対象に彼らをエンパワーメントするセミナーを開催した。本企画は全4回にわたって開催予定。初回は村上要「WWDJAPAN」編集長がファッションショーの読み解き方を伝授したほか、同社の下地毅社長と村上編集長がデザイナーからの質問に答えた。

ファッションショーを読み解くことで、改めてトップブランドが世の中に問いかけていることを学び、デザイナーにも時流をとらえファンに問いかけるようなモノ作りに挑んで欲しいとの願いを込めた。下地社長は「東京コレクションだけでなく、ミラノやパリコレクションだって『出たい!』と強く願うなら応援する。自分たちのデザインを積極的に世の中に問いかけてほしい」とエールを送った。

講義終盤では、村上編集長が具体例とともに、あらゆるブランドは「今がどんな時代か?」「そんな時代を生きる人が洋服に望むものは?」「それをブランドらしく表現したらどうなるのか?」を考え、ファッションショーなどを通して問いかけていると解説。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」23-24年秋冬コレクションを鑑賞しながら、参加者が感じたことや気づいたことを共有し、ディスカッションをするワークショップも開催した。

質疑応答コーナーでは、同社のデザイナーから事前募集した質問に、村上編集長と下地社長が回答した。「今勢いのあるブランドは?」「日本のファッション業界の長所と短所は?」などの業界の“今”を問うものから、「生成AIがファッションに与える影響は?」「“サステナビリティ”の考え方はアパレル業界に定着するか?」「これからのアパレル業界に求められるものは?」という業界の“未来”に関わるものまで、多様な質問が飛び出した。

TSIと「WWDJAPAN」は今後、デザイナーにより自信を持ってデザインしてもらうことを目指し、バイヤーや東コレデザイナー、同業他社の社内デザイナーを招いた社内セミナーを企画している。

参加者の声

第一線で活躍する人たちの働き方を知ることができた。「鮮度のある情報をいかに獲得していくべきか?」とちょうど悩んでいた頃だったので、実践的な知識のアップデート方法を聞けてモヤモヤが晴れた。(デザイナー職/Oさん)

物事に対して常に問いかけをする重要性を村上編集長から学んだ。世間で起きている事象を今後のデザインにも反映していきたいと感じた。(デザイナー職/Hさん)

ブランドやファッションショーについて改めて知る機会が得られた。IT推進部に所属しているため、今回のセミナー内容は通常業務に直接的に関連ないが、自分の専門分野以外に興味を持つという意味でも、今後もっとこのような場が増えてほしい。(IT推進部/Kさん)


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