「ジバンシィ(GIVENCHY)」は、米カリフォルニア州ロサンゼルスの新店舗を2024年にオープンする。2日間にわたって開かれた記念パーティーにはスタイリストやモデル、俳優らが来場した。
新店舗がオープンするのは、高級住宅地ビバリーヒルズに位置するショッピングストリートのロデオドライブ。以前はオランダのデニムブランド「ジースター ロゥ(G-STAR RAW)」が出店していた。「ジバンシィ」といえば、映画「ティファニーで朝食を(Breakfast at Tiffany’s)」でオードリー・ヘップバーン(Audrey Hepburn)が同ブランドのブラックドレスを着用するなどハリウッドとは縁が深いが、ロサンゼルスに店を構えるのは今回が初めてとなる。新店舗はクリエイティブディレクターのマシュー・ウィリアムズ(Matthew Williams)によるブランドビジョンを反映し、フレンチシックと、南カリフォルニアのスケーター&ストリートムードをミックスしている。インダストリアルなデザインを採用し、高い天井やメタルフレーム、自然光が降り注ぐ構造が特徴だ。
ロサンゼルス進出までに時間を要した理由として、米国では百貨店のサックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)やニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)、ノードストローム(NORDSTORM)と長年協力関係にあり、直営店がほとんどなかったことが挙げられる。しかし、米国内のビジネスが前年比で倍増していることを受け、「米国市場に投資したいと考えた」とルノー・ド・レスケン(Renaud de Lesquen)社長兼最高経営責任者(CEO)は話す。
同氏は、新店舗がブランドにとってトップ店の1つになると考えている。「これは『ジバンシィ』にとって大きな一歩だ。ハリウッドは多くの文化やファッションに刺激を与えてきた場所。アメリカだけでなく世界に向けたコミュニティーを作ることが重要だ」。
新店オープンを記念するパーティーは、同店が来年竣工するまでその近くに期間限定で開く店舗が会場となり、レスケン社長兼CEOのほか、スタイリストのケイト・フォーレイ(Kate Foley)やモデルのセーラム・ミッチェル(Salem Mitchell)、俳優のマデライン・ペッチ(Madelaine Petsch)、ハンター・ドゥーハン(Hunter Doohan)らが参加した。