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ZOZOの23年4〜6月は営業利益10.8%増 出荷単価も引き続き上昇

ファッションECモール「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOの23年4〜6月決算は、商品取扱高(GMV)が前年同期比3.1%増の1319億円、営業利益が同10.8%増の158億円、純利益が同12.5%増の112億円だった。主力の「ゾゾタウン」のGMVが同7.2%増の1082億円と堅調だったほか、リテールメディアの広告事業が4.2億円増と大きく伸び、営業利益を押し上げた。商品単価は4.9%増の3726円、出荷単価は6.2%増の8177円で、商品単価は6四半期連続、出荷単価は5四半期連続で上昇した。

出荷単価の上昇は、販管費率全体の改善にも大きく寄与した。荷造運賃比率は0.5ポイント改善の6.4%になり、販管費率は0.4ポイント改善し、22.0%になった。栁澤孝旨・副社長CFOは「荷造運賃比率の改善は7〜9月も継続する」という。

売上総利益率(対GMV比、以下同)は0.1ポイント改善の34.9%。営業利益率は1.6ポイント改善し、12.9%に上昇した。

業績は順調に進捗しているものの、大株主の一人で創業者の前澤友作氏が1月11日以降、小刻みかつ断続的に市場外での持ち株の処分を行っており、株価は1月10日の3185円から、直近では2772円まで落ち込んでいる。

なお、前期に「決算資料連載ドラマ」で一部で話題になったZOZOのユニーク決算資料は今回、栁澤CFOとIR部長が似顔絵とともに登場し解説する「分かりやすい解説付き決算資料」になった。ピンポイントで決算に関係した解説コメントを行っているほか、「勝負スーツはイザイア、靴はクロケット&ジョーンズを愛用しています」(栁澤CFO)などのプライベート情報もさり気なく明かしている。

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