ファッション

「プーマ」が新潟・妙高に学生限定ランニング拠点 ラン市場強化の一環で

「プーマ(PUMA)」は、新潟・妙高に陸上競技の学生選手に向けたリカバリーステーション「プーマ ランニング ハウス 妙高(PUMA RUNNING HOUSE MYOKO)」を8月5〜31日の期間限定で開く。同施設は2階立てのペンションを改装し、ゆったりしたソファを設えるラウンジスペースをはじめ、水素吸入を体験できるカウンターバーや、サウナと水風呂、高酸素マシンなどを備える。どのサービスも無料で利用できる。ブランドのテクノロジーを体験してもらうために、ランニングシューズの試し履きコーナーも設ける。施設入り口付近の床は競技場のトラックをイメージしたデザインで、壁にはノルウェーやポルトガルなどの海外ユニホームと、歴代契約選手の写真などを飾り、ブランドの世界観を発信する。事前連絡が必要で、一般向けには開放しない。

同ブランドは、“国内ランニング市場の強化”を掲げていくつもの施策を行ってきた。特に、大学トップ選手が集う箱根駅伝を「最大のイベント」と捉え、学生に向けたマーケティングに注力している。同施設もその戦略の一環だ。「(駅伝などをきっかけに)ブランドイメージを着実に広げているものの、スポーツ量販店で実際に『プーマ』の製品を手に取る人はまだまだ少ない。誰もが知っているブランドから、好きなブランドへと成長しなくてはならない」と萩尾孝平プーマ ジャパン社長は語る。同施設のほかにも、スポーツ小売店でのランニングイベントを全国のエリアで毎週開催するなど、ブランドの最新技術や商品を体験できる場を今後も積極的に提供していく予定だ。

同社は昨年、日本での売り上げが過去最高を記録したという。米国ユージーンで行われた世界陸上大会やFIFAワールドカップ・カタール大会での製品露出が追い風になったほか、スノーマン(Snow Man)やニジュー(NiziU)など、国内アーティストとのコラボレーションも奏功した。ランニングカテゴリーでは、パートナーシップを締結する立教大学が55年ぶりに箱根駅伝に出場し、同大会での「プーマ」着用者数を、2年前のゼロから7人まで伸ばした。“体験の場”への投資で、さらなる成長を目指す。

■プーマ ランニング ハウス
住所:新潟県妙高市杉野沢253-2 “Sugi Chalet”
時間:9:00〜23:00
料金:無料
利用者:大学生、高校生の陸上選手、および指導者に限る

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。