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「イソップ」が吉祥寺に路面店をオープン 近隣家屋の古材を採用

イソップ(AESOP)」は8月5日、吉祥寺に路面店をオープンする。吉祥寺駅から徒歩5分、中道通りから1本入った通りに位置するビルの1階で、店舗面積は91平方メートル。設計は、2010年にオープンした日本1号店の青山店をはじめ、国内3店舗を手がけてきた長坂常が率いるスキーマ建築計画が担当した。

吉祥寺への出店は5年ほど前から構想していたという。同ブランドによると「ここ最近は商業地に出店することが多かったが、もともと『イソップ』はローカルで生活が根ざした街にショップを構えたいという思いを持っている。吉祥寺店はその1つとして実現した」という。

国内44店舗目となる吉祥寺店は、1号店の出店から10年以上経ったことを受け、“原点回帰”と構想。環境への影響を最小限に抑え「近隣住民の歴史の面影を残したい」という思いから、長坂代表が「吉祥寺店から半径5キロ圏内で取り壊しが予定されている家屋がないか」とSNSで呼びかけたところ、築60年の木造家屋が取り壊される知らせが入ったという。そこで「イソップ」のスタッフやスキーマ建築計画のメンバー、明治大学で建築を学ぶ学生たちで構成されたチームが現地に赴き、建物の梁や柱、良質な部材を救出。それらの古材を人力でひく荷車に積み、店舗予定地まで2.7キロある道のりを練り歩きながら運んだ。

店内は解体住宅を再解釈し、棚を千鳥状に配列した。カテゴリー別に商品を並べ、赤い漆で仕上げられたシンクを2箇所に設置。店内奥にベンチを設け、「丹念に作られた店舗の居心地を堪能できる」。店頭ではテラサイクルと協業し、空き容器の回収も実施する。なお、吉祥寺店のオープンを記念して、ショッパーとして使われているコットンバッグを奄美大島に伝わる泥染めで染色し、期間・数量限定で展開する。

路面店のオープンは、福岡店の移転オープン以来1年ぶり。今後は、10月17日に開業する京都高島屋S.C.への出店を控えている。

■イソップ 吉祥寺店
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-10-10
営業時間:11:00〜19:00

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