ファッション

500万超の人出に合わせて“七夕夏売り”を初開催 初売り発祥の地・仙台で32店舗が参加

古着店やセレクトショップがエントリーして8月5日にスタート

ケージレトラーズ(東京、森部裕也社長)は、宮城・仙台で「仙台七夕夏売り」を実施中だ。期間は、「『仙台七夕まつり』(8月6~8日)と、その前夜祭である『仙台七夕花火祭』(5日)に合わせ」5〜15日。大阪発で「古着屋ジャム」を全国に14店舗構えるJAM TRADINGや、東京を中心に14店舗を運営する古着店のデザートスノーなどが協賛する。また、地元のセレクトショップや帽子店もエントリーし、計32店舗による共同開催となった。

“初売りの熱気を夏にもう1度!”が合言葉

“初売り”が仙台発祥ということをご存じだろうか? 全国的には新年最初の販売日を指すが、仙台では景品や特典を付けた商品を扱う年初の期間とし、特に“仙台初売り”と言う。その豪華さから徹夜組も出るほどで、朝6時から営業する店舗もある。本来こういった販売方法は景品表示法に抵触するが、公正取引委員会は“旧仙台藩の伝統行事”とみなし、同地域に限り3日間以内で認めている。

この“仙台初売り”の夏バージョンとして、初めて開催中なのが「仙台七夕夏売り」だ。

ケージレトラーズは同名のセレクトショップを2022年9月、仙台にオープンした。その準備で仙台に長期滞在した森部社長は、「『仙台七夕まつり』および『仙台七夕花火祭』の来場者は500万人以上。仙台のファッション業界を盛り上げ、あらためて服の魅力を伝えるチャンスにも関わらず、“服屋に人が来ない閑散期”というのが各ショップの共通認識だった。そこで新参者ながら手を挙げた」と同イベントの動機について話す。

「秋冬シーズンへの転換期で、夏の締めくくりとして春夏商材も消化できる」と続け、各店舗ではセールやポップアップイベント、次シーズンの予約会を実施。また、“仙台初売り”以外の地域や時期にも認められている比率(商品価格の20%まで)を守り、ギフトを用意するなどしている。

今後も地元ファッション活性のために連携

森部社長は、「今回協賛してくれた店舗とは『仙台七夕夏売り』後も定期的に集まり、仙台ファッションの活性のために活動していきたい。来年は行政にもプレゼンし、サポートを受けられたらと思う。補助金が得られれば広告費に充て、スペースの提供を受けられれば若手のチャレンジ枠としてポップアップスペースに活用したい」と展望について述べる。

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