真っ白い宇宙服を着たスタッフに案内されたのは、宇宙船の中のような緑色の巨大なドームの中。どうやらロケットを発射する瞬間という設定のようだ。緑から紫へ照明が変わると、ロケットの添乗員が登場。コミカルに搭乗案内をしてショーがスタートした。
飛行機整備士風のツナギに始まり、MA-1をアレンジしたアーミーグリーン×オレンジのジャージードレスにムートンジャケット、ゴールドのファスナーをアクセントにしたニットなど、ワークウエアをラグジュアリーにアレンジした服が続く。
そしてシーンは突然英国へ。エリザベス2世の戴冠60周年を祝ってか、頭に王冠を乗せた女王風モデルとモヒカンのパンクロックスターが登場した。オーガンジーにプリントしたタータンチェックのパンツスーツ、ゴールドのファスナーやレバーのパッチワークでユニオンジャックを描いたオーバーサイズのトップスなど、英国モチーフをとことんアレンジ。派手なショー演出に目を奪われるが、提案されている服は、スタンダードなアイテムからコンケープドショルダーのジャケットなど、適度にトレンドを押さえたアイテムまで充実している。
サービス精神とユーモアたっぷりの"ゴルチエ劇場"は、宇宙服を着たデザイナーが登場した時がクライマックスに。リアーナなど会場を埋めたセレブリティから喝采を浴びた。