吉田代表は、「ブラックの洋服を探していて、着丈や胸元の空きなどのデザインや素材を見てみると欲しいものが見つからなかった。それで、自分でつくろうと思った」と話す。吉田代表がデザインを手掛け都内の工場でつくられるコレクションは、ドレスが3型、スカートが1型。「マユラノアール」は、フランスのアンティークジュエリーがイメージソースということもあり、ロング丈のクラシカルなデザインで仕上げている。「女性がたおやかに見えるシルエットが特徴。年代問わず、誰が着ても上品に見える普遍的なデザインだと思う」と吉田代表。ペンダントが映える胸の開きやボタンの位置などのディテールにもこだわった。自身の母や店舗のスタッフに着用してもらい、デザインや着心地について意見を集めて微調整に時間をかけたそうだ。
「ジュエリーが美しく見える光沢感の素材にこだわった。光沢がありすぎてもなさすぎてもダメ。程よいサテンマットの素材を選んだ」と吉田代表。色はブラックとネイビーの2色。当初ブラックだけの展開だったが、顧客の声を反映してネイビーを追加した。吉田代表は「入学式などのフォーマルな場から、観劇、デートなど、さまざまなシーンで着用できるはず」と話す。ターゲットは「マユラノアール」のジュエリーを持っている人はもちろんのこと、アパレルを入り口にジュエリーの購入につながればという思いもある。ドレスの価格は5万5000円、スカートは3万3000円。銀座の店舗およびECで販売中だ。