ファッション

「モスキーノ」2015年春夏ロンドンメンズ 見る方がドキドキするラグジュアリーパロディ

 「モスキーノ(MOSCHINO)」のメンズが2015年春夏シーズン、ロンドンにやってきた。会場には、4ヵ月前のウィメンズ・コレクションで発表した、「マクドナルド」のフライドポテトをパロったiPhoneケース持参の若者が大集合。会場の後方から一生懸命に手を伸ばし、ショーの様子を携帯電話におさめようとしている。「モスキーノ」が、わずか半年で彼らのITブランドになったことを印象づけた。

 15年春夏メンズも、パロディでいっぱいだ。一番驚いたのは、数々の有名ブランドのアイコンをパロった洋服の数々。たとえば、今シーズンのキーモチーフであるスマイルマークは、それぞれを90度傾け、2つの口をアルファベットのXを描くように重ねることで、“あの”ブランドのアイコンのように!!それを、14-15年秋冬ウィメンズを彷彿とさせるヒップホップスタイルに組み込んだ。さらに“あの”ブランドを思わせるオレンジには、「モスキーノ」のMなどをモノグラムに仕上げて、これまた別の“あの”ブランドのアイコンのように見せたモチーフを大胆に加え、ラグジュアリーとスポーツ、そしてユーモアを交差させる。あまりに有名なブランドへの挑発とも思えるスタイルが次々登場するせいか、見ているこちらが逆にドキドキしてしまう――。そんな洋服だ。

 無駄にドキドキすることなく、純粋に楽しめるのは、序盤。スマイルマークに各国の国旗をのせたり、その国旗モチーフをハイブリッドしたりのアイテムが揃う。イタリア国旗を背中に、アメリカの星条旗を前身頃に、そして日の丸を袖に持つカーディガンは、見ているこちらまで笑わせてくれるハッピーなアイテムだ。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。