
国内最大級のファッションEC「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」の最大顧客層は、トレンドに敏感なZ世代だ。大手セレクトからD2Cブランドまで幅広く扱い、ここで売れるアイテムは今のZ世代の購買傾向を反映している。東奈里香ブランド営業本部 ブランド営業二部ディレクターと北沢優衣ブランド営業Aブロック長に、2023年上半期の商況を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」8月28日号付録「ビジネスリポート2023年上半期」からの抜粋です)
WWD:2023年上半期の商況は?
東奈里香ブランド営業本部 ブランド営業二部ディレクター(以下、東):リモートワークからオフィスワークに戻った会社も多くなり、通勤服の需要も増加。仕事から休日まで、幅広い外出ニーズが売り上げに寄与した。コロナ禍で「ゾゾタウン」を初めて利用した顧客が引き続き買ってくれており、好調だった。外出制限がなくなり、お出かけが増えるので、今年のGWのEC売り上げは若干落ち込んでも仕方がないと考えていたが、実際はお出かけするためのニーズが高まり、5月1〜7日の売上高は前年同期比17%増と伸長した。

WWD:好調だったカテゴリーは?
北沢優衣ブランド営業Aブロック長(以下、北沢):強化しているアウトドアで、拡充したキャンプグッズなどが狙い通りにヒット。「コールマン(COLEMAN)」をはじめとするアウトドアブランドのクーラーボックスや折りたたみ椅子がよく売れた。シンプルに需要が上がっているのを感じた。そのほかは、ポータブル電源やクールダウンアイテムのアイスリングなど。また、外出需要で突出したのが水着と浴衣。水着は売れると見込んでいたこともあり、4、5月にバナーを設置した販促が効果的だった。
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