ファッション

「ドルチェ&ガッバーナ」2015年春夏ミラノメンズ 情熱のラテンにストリートのエッセンスをひと匙

 「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」の2015年春夏メンズ・コレクションは、スペインの影響を色濃く受けた中世のシチリア島がインスピレーション源。スタイルは、マタドール(闘牛士)。キーモチーフは、荒々しい雄牛と情熱の赤いバラだ。

 コンパクト丈のマタドールジャケットは、7分丈のスキニーパンツと組み合わせて逆三角形の体躯を強調するコンパクトシルエットを形成。一方、「ドルチェ&ガッバーナ」らしいビッグフォルムは、継続提案の布帛で作るラグランスリーブのTシャツなどに色濃く現れた。Tシャツという大きなキャンバスいっぱいに雄牛を描き、その周りにバラを散らしていく。スーツは、マタドールジャケットと連動するかの如く、ウエストの高い位置でぐっとシェイプを絞り、力強い。中世の王侯貴族にとって欠かせないレースはブラックに染まり、様々なアイテムを彩った。

 しかし、これだけでは過去の単なるコスチューム。ここに極めて現代的な、スポーツのエッセンスを加えることで躍動感を加えていく。クラシカルなスタイルには時々、バスケットボールのユニフォームのようなタンクトップやビッグフォルムのフーデッドパーカ、クラッシュデニムのマタドールパンツなどを加え、足元をサイドゴアのハイカットスニーカーで固める。シャツなどにのせた水玉のモチーフも、スタイルをクラシックそのもので終わらせないためのポップなアイデアだ。

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