ファッション通販サイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」のビューティ専門モール「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」は、サービス開始から約2年半を迎え、現在700ブランド以上を取り扱うまでに成長している。5月には新型コロナウイルスが5類に移行して“脱マスク”も進み、「ゾゾコスメ」の強みであるメイクアップカテゴリーがさらに売り上げを伸ばしている。そんな「ゾゾコスメ」の1〜6月の商況について、ZOZOの平井勝ブランド営業本部 ブランド営業一部 ディレクターと豊田慶EC推進本部 カテゴリ推進部 コスメブロック ブロック長に話を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」8月28日号付録「ビジネスリポート2023年上半期」からの抜粋です)
WWD:2023年上半期の商況は?
平井:コロナによる行動制限が緩和され、消費動向も変化。旅行を含め外出の機会が増加し、リップなどメイクアイテムやフレグランスが堅調に伸びている。目標とする予算は高い設定だったため達成は厳しかったが、23年上半期も引き続き2ケタ成長となり合格点といえるだろう。顧客も取り扱いブランド数も増えている一方で、客単価は下がっている。だからといって高価格帯のコスメが売れていないわけではない。より買い求めやすいコスメに目移りしている印象で、そんなライトユーザーが増加している。
WWD :上半期も2ケタ成長の要因は?
平井:メイクやフレグランスカテゴリーの好調に加え、気温が高くなるにつれ日焼け対策としてUVアイテムも伸びている。さらに、「リファ(REFA)」をはじめとするヘアブラシやヘアアイロンといった美容機器カテゴリーは大きく伸長。単価も高く、今後も期待できるカテゴリーだ。
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WWD:特に好調なブランドは?
平井:「ゾゾコスメ」の売り上げ構成比はメイクが最も高いが、伸長率でいうとスキンケアやフレグランスが高い。ブランドではスキンケアは“BA”が人気の「ポーラ(POLA)」や「オルビス(ORBIS)」「イソップ(AESOP)」など。フレグランスは「メゾン マルジェラ フレグランス(MAISON MARGIELA FRAGRANCES)」が引き続き人気。メイクはリキッドタイプのリップ“ロックド キス インク リップカラー”が好調な「マック(M・A・C)」のほか、「ディオール(DIOR)」は強みであるブランド力が若年層に支持され、売り上げに貢献している。また、「ブイティーコスメティックス(VT COSMETICS)」のフェイスマスクや、昨年10月にオープンした「ティルティル(TIRTIR)」のベースメイクも人気で、韓国コスメは若年層と相性が良く売り上げにつながっている。
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