「エアークローゼット(AIRCLOSET)」は、オフィススタイルに定評のある月額制レンタルサービスを提供する。パーソナルスタイリングを強みとし、個々のユーザーのリクエストに対応しながら、ファッションの楽しさも提案する。サブスクならではのユーザーからのフィードバックは大きな強みだ。エアークローゼットの天沼聰社長兼CEOと月原優子執行役員パーソナルスタイリンググループ長にユーザー動向の変化や好評だったアイテムなどを聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2023年8月28日号付録ビジネスリポートからの抜粋です)
WWD:2023年上半期の商況は?
天沼聰社長兼CEO(以下、天沼):引き続き成長している。ただ、マスク着用が個人の判断に委ねられるようになった3月やコロナが5類になった5月に、消費が加速した2020年秋のような回復のインパクトがあるかと思っていたら、意外となかった。基本的にアパレルの需要と同じ動きをするのだが、私たちの場合、インバウンド需要は連動しないからかもしれない。
WWD:新規会員の主な年齢層は?入会のきっかけは?
天沼:30~40代ぐらいで、仕事や育児に忙しい女性が中心で、変わっていない。ウェブマーケティングをしているので、ウェブやSNSで広告を見たという人がやはり多い。あとは実会員の方の紹介も多い。かつて有料会員だったお客さまで、コロナ禍で無料会員になった方の復活も増えてきている。
WWD:レンタルやレンタル後の購買で好調だったアイテムは?
月原優子執行役員パーソナルスタイリンググループ長(以下、月原):行動制限がなくなったことで、洋服のカラーはだいぶ変わってきたと感じている。アイテムでの分かりやすいトレンドがない代わりに、透け素材や凹凸のある素材、ジャカードといった素材感の変化でおしゃれを楽しむ方が多かった。コロナ禍で、家にいるとき用のリラックス系スカートの需要が増えていたが、パンツの需要が戻ってきた。ただ、オフィスにぴったりなタイトなクロップドやシャープなパンツはほとんど出ず、ワイドパンツや幅が広めなリラックス系のもがよく動いている。
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