アシックスの2023年1〜6月期は、売上高が前年同期比28.9%増の2900億円で同時期として過去最高だった。パフォーマンスランニングが同19.9%増の1478億円とけん引した。“ゲル ニンバス 25(GEL NIMBUS 25)”などのランシューズが売れた。8日の決算説明会に登壇した廣田康人社長は、「ランナーのタイプ別に商品をフルラインアップしている。それがグローバルで評価された」と話す。
他にはコアパフォーマンススポーツが同71.9%増の404億円と好調だった。北米と欧州でテニスシューズがよく売れた。オニツカタイガーは同44.1%増の282億円。日本事業でのインバウンド(訪日客)の売上高は28億円で、コロナ前の2019年とほぼ同じ水準まで回復した。営業利益は同74.4%増の338億円、純利益は同82.8%増の247億円だった。
今回の好業績を受けて、2023年12月期の連結業績予想を上方修正する。売上高は5500億円(2月発表は5100億円)、営業利益は460億円(同370億円)、純利益は250億円(同200億円)を見込む。いずれも過去最高の数値になる。