「ディースクエアード(DSQUARED²)」の2015年春夏メンズ・コレクションは、1980年代のアメリカンポップカルチャーに着想を得た。舞台はニューヨークのアトリエ。モデルをシューティングしているカメラマンや、マッチョな男性をモデルに絵を描く画家の間を、ネオンカラーのカモフラージュ柄セットアップをまとったモデルが駆け抜けてゆく。当時活躍したアーティストたちにインスパイアされ、アイコンのテーパードデニムにはペンキを叩きつけたような加工を施した。キャンベルスープの缶詰やマリリン・モンローのイラストをパロディしたTシャツ、「ANDY」のロゴを配したスウェットなど、アンディ・ウォーホルのオマージュもたっぷりだ。
「80's」「POP」「ART」といったグラフィティをのせたまばゆい蛍光ピンクやライムグリーンのアウターが、華やかな80'sスタイルを印象付ける。ステンカラーコートのポケットにはカラフルなシームテープを飾り、ベーシックなアイテムにもポップなアクセントが満載だ。オーバーサイズのシャツにワイドショーツ、「コンバース」風の厚底スニーカーを合わせるスタイルは、ヒップホップカルチャーを反映したもの。フィナーレに登場したデザイナーのディーン&ダン・ケイティンも、ネオンカモフラージュのジャケットにピンクのスリッポン姿でランウェイに登場した。